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Voyage of Life

日々の読書、子育て、暮らし、仕事から学んだコト

議論に勝つためのベストな方法

仕事

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BBCの記事(BBC - Future - The best way to win an argument)に、「議論に勝つためのベストな方法」と題した記事があった。

相手の主張が自分の主張と異なる場合、「相手が行うべきと考えているモノやコトがどのようにうまく働くのかを説明してもらえばよい」というのが答えだ。

 

これだけでは、誤解を招きそうなので、もう少し詳しくまとめてみます。

 ■人間の理解なんて表面的なもの

A little over a decade ago Leonid Rozenblit and Frank Keil from Yale University suggested that in many instances people believe they understand how something works when in fact their understanding is superficial at best.

BBC - Future - The best way to win an argument

 

10数年前イェール大学の先生たちは主張した。

「だいたいね。人は物事がどのように動くか/機能するかを分かっている気になっているけど、わかっていたとしてもせいぜい表面的だよ。」

そして、よくよく分かっていないままに結論を出してしまう人間の傾向を、心理学者は"cognitive miser" theory と呼んだ。

 

なぜ、人はちゃんと理解しようとしないのかというと、

人は、自分がちゃんとわかっていないことを認めたくないものだから、なんとなくこじつけて、浅いロジックを構築し、わかった気になって落ち着く傾向があるようだ。

もちろん、しっかり理解しないと気が済まない性質の人もいるだろうが、、

 

■どうすれば人は深く理解できるか。

では、どうすればちゃんと理解できるのか/理解しようとするのか については、次の言葉が手がかりとなる。

All over the world, teachers say to each other "I didn't really understand this until I had to teach it".

BBC - Future - The best way to win an argument

 世界中の先生たちは、「教えなければならなくなるまで、ちゃんとは理解できていなかった」と言っている。

 

つまり、「人に説明すること」が、深く理解するための有効な手段になる。

だって、ちゃんと理解していなかったら、人に教えたらすぐにそれがばれるから。

 これについては、さらに研究されている。

The results were clear. People who provided reasons remained as convinced of their positions as they had been before the experiment. Those who were asked to provide explanations softened their views, and reported a correspondingly larger drop in how they rated their understanding of the issues. 

BBC - Future - The best way to win an argument

 

何かを主張している人がいた。

第1グループは、彼らの主張の理由(なぜそう思うのか?)を尋ねられた。

第2グループは、彼らの主張しているモノやコトがどのように機能するのかの説明を求められた。 

結果は明白で、第1グループの人たちは彼らの主張を変えることはなかったが、第2グループの多くの人たちは、主張を軟化させたとのことである。

■ 議論に勝つ方法

誰かと議論して、主張が食い違った場合、「相手が主張している理由」を聞くよりも、「主張されているモノやコトへの説明」を求めるのがよい。

この、理由と説明の違いは結構微妙だが、ボクの理解は次のとおりである。

  • 「なぜ、そう思うの?」ということをいくら聞いても仕方がない。
  • 「あなたが主張していることは、どのように機能して良い結果をもたらすのか?」というような説明を求めればよい。

 

まず、相手の主張に乗っかった形で、相手の主張を聞こうという態度が好印象を与えるはずである。

そして、いざメカニズム的な説明を求められたら、自分の理解が浅かったことや、問題はそんなに単純ではないぞという思いが湧いてきて、短絡思考で強い主張をするのが難しくなるのだろう。

 

そもそも議論に勝ち負けというスタンスで臨むのはどうかと思うが、このアイデアは、合意を得るための手がかりにはなるだろう。