プレジデントファミリー2014年7月号の和田秀樹さんの記事に、腑に落ちた話が書いてありました。
精神や思考力が大きく成長するのは9歳前後というのです。
発達心理学者たちは、それを「9歳の壁」と呼ぶらしいのです。
この壁を乗り越える時期は9歳といえども個人差があり、その壁を乗り越えた子供とそうでない子供の差が歴然としたものになるようです。
だから、その年頃の子供の教育に携わる親や先生は、これを理解しておかないといけません。
具体的に、どういう風に活かすかというと、プレジデントFamilyには、次のように書かれていました。
「9歳の壁」を超えていない子に、無理に読解問題を解かせても、上達しないばかりか、自信喪失につながります。
逆に「9歳の壁」以前は暗記が非常に得意な状態。漢字や熟語をきっちりと覚えさせましょう。
4年生になる娘の勉強の様子をみていると、もっと考える力を身につけるにはどうすればよいのかなと、もどかしい気持ちを持っていましたが、ひょっとすると、この9歳の壁をまだ乗り越えていないのかもしれません(もう10歳ですが・・)
たしかに、漢字とか英語とかはスイスイ覚えていってますが、わからない問題に対して、自分の知識を使って考えて組み立てていくような姿勢が見えません。
「わからん!」といって投げ出してしまう娘に対して、集中力というか粘り強さが足りないという根性論のような気持ちになって、「もっと考えなさい!」と言ってしまうやり取りを何度も繰り返してきました。
しかし、「9歳の壁」という概念を知ったことで、少しはじっくりと見守っていけるような気がしてきました。
この雑誌には、そんな9歳の壁を乗り越えつつある子供たちに相応しい参考書なども紹介してあり、とても参考になりました。