前回のエントリーでは、ライフスタイルを変えることで感情を変えられるという話を書きました。
ライフスタイルというのは何なんでしょうか。というところを「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉」の中から、もう少し紹介したいと思います。
人は同じ場面に出合っても、受け取り方は十人十色です。同じ体験をしても、それを喜ぶ人もいれば悲しむ人もいる。そしてそれは認知の中核を占めるライフスタイルによって決まるのです。
これは良く聞く話ですね。
出来事と感情の間には、必ずその人の認知が挟まっています。そんなことされたら誰でも怒るよ。というわけではなく、それをどう受け取るか次第で、怒らないことを選択することができるのです。
そして、その認知の仕方は、ライフスタイルによって決まるというのです。
ライフスタイルとは、何なのか。
あらゆる性格の根本とも言える3つの価値観、信念があるのです。それをアドラーはライフスタイルと呼びました。その3つとは
- 自己概念(私は○○である)
- 世界像(世の中の人々は○○である)
- 自己理想(私は○○であらねばならない)
という3つのセットです。
人は、10歳くらいまでに、このライフスタイルを自分で決めるというのです。
子供たちの世界の中心は家庭であり、そこで、親の愛や注目を得ようと様々な試行錯誤を繰り返し、その成果を踏まえて学習し、ライフスタイルを選び取っていきます。
例えば、少しネガティブな例でいくと、「私はつまらない人間だ」「人々はつまらない人間を相手にしない」「私は、どうせ相手にされないから、おとなしくしておいた方がよい」といったような3点セットの信念です。
しかし、アドラー氏は、ライフスタイルは、「今、この瞬間に変えられる」と言ってます。「性格は死ぬ1~2日前まで変えられる」らしいのです。
もちろん、簡単ではなく、まずは、自分の3点セットの信念を認識するところから始めないといけないし、信念を変えては、また昔のライフスタイルに引き戻され、また変えてという繰り返しの努力が必要なようです。
なかなか難しい話ではありますが、自分の性格の根っこが、何かの拍子にできた思い込みによるものだったりすると、なんだか世界が開けそうな気もします。
この機会に、自分の信念というか、思い込みのようなものを、棚卸してみてはいかがでしょうか。