■ 遺伝子検査がついに普及してきそうだ
DeNAライフサイエンスが、一般向けに遺伝子検査サービスを8/12から提供を開始するらしい。
南場智子氏は7月9日の会見で「科学的根拠、信頼度、加えて疾患別の情報の充実、リスク伝達後のカウンセリング体制の充実という面において、おそらく現時点で可能な(遺伝子検査)サービスの中では最もクオリティの高いサービスを実現するめどがついた」と語っていた。http://japan.cnet.com/news/service/35051604
遺伝子検査がついに普及してきそうだ。
■ 遺伝子検査の普及はどんな世の中をもたらすのか?
遺伝子検査は、将来病気になる可能性をまことしやかに診断するような道具になるだろう。
そこそこ信頼できそうな遺伝子検査が手軽に受けられるようになったら、世の中に何が起こるかを勝手に予想してみた。
・結婚しない人が増える
結婚前に、相手が病気になるリスクがそれなりに高いことをもし知ってしまったならば、「やっぱり結婚はやめましょう。別れましょう。」という現金な人も出てくるでしょう。
結婚したいと思えるような相手はそうそう出会えるものではありませんが、結婚しない方がよいかもしれないと思わすようなマイナス要因が増えることで、世の中で結婚しない人が増えることでしょう。
・家を買えず賃貸になる人が増える
現状では、住宅ローンを借りるとき、銀行からは、大きな病気だと診断されたことはないか?という質問に対して自主申告する書類が必要になります。
遺伝子検査が一般的になれば、ローンの手続きに遺伝子検査が必須になるでしょう。
借り手が病気になれば返済は不要になりますから、銀行側はそのリスクを下げたいからです。
そうすると、結果が良くない人は、ローンが借りられなくなり、結果として家を買わずに賃貸住宅に住む人が増えてくることでしょう。
・就職できない人が増える
企業が採用のときに、どこまで遺伝子検査を求めるかわかりませんが、せっかく育てた社員が病気になったりすることは、会社にとって損失になります。
クールな会社であれば、遺伝子検査を採用試験時のときに提出させて、結果が良くない人は就職が難しくなることでしょう。
まあ、そんなクールな会社に入りたいか?という話もありますが。。
・遺伝子詐欺、偽造事件が起こる
それだけ、遺伝子検査というのは結果が重要になるので、検査の品質が重要になってきます。しかし、未来を予想する話ですから、ある意味答えもありませんので、比較的よい結果を出してくる遺伝子検査会社とか、結果を偽造する会社なんてものも出てくることでしょう。
逆に、悪い結果を出した検査会社に対して、本当は問題なかったのに、悪い結果を出したせいで人生が狂ったなどと裁判を起こす人も出てくるでしょう。
・寿命が延びる人が出てくる
いいことなんて一つもないのか?というと、そうではないでしょう。
結果が悪かった場合には、その後の生活習慣を改善するチャンスを得ることになります。そうして、健康を取り戻し、寿命を延ばせる人が出てくるでしょう。
ただ、逆に、知らなくてよい事実(もうすぐガンになるとか・・)を早く知ることで、大きなストレスを抱え、それによってさらに寿命を縮めてしまう人もでてくることでしょう。
とまあ、勝手な想像をしてみましたが、こういう技術の進歩に対して、人はそれをどう扱っていくか。やはり、遺伝子がらみについては、そういう問題が必ずつきまとうようです。
あなたは、遺伝子検査を受けてみたいですか?