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丸紅がミャンマーに計画する最先端石炭火力発電所の建設

 

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丸紅がミャンマーで最新鋭の石炭火力発電所の建設を計画しているという記事を見ました。

☑丸紅が計画している火力発電プラントはどのようなものか?

丸紅株式会社(以下「丸紅」)は、ミャンマーにおいて環境負荷が低く、エネルギー効率の高い発電技術を前提とした石炭火力発電事業の検討を始めることでミャンマー電力省と合意し、2014年10月9日に本事業の開発に係る覚書を締結しました。http://www.marubeni.co.jp/news/2014/release/20141010_jpn.pdf

 

以下の日経新聞の記事にも出ています。

こちらは、もう「建設する」と言い切っていて、上記の丸紅のホームページの「事業の検討を始める」というものと、少しトーンが違います。


丸紅、ミャンマーで最先端火力発電所 タイにも送電 :日本経済新聞

 

これらの記事から注目したところ、感じたところは以下の点です。

  • 現在のミャンマーの電力需要は180万kW。これに対して、水力発電中心で、今の供給能力は130万kW。電力不足に悩んでいる。電力需要は年7-8%のペースで拡大していく見通し。
  • この電力供給量の数字は、以下のサイトとは少し違うようだ。(http://www.jcoal.or.jp/coaldb/shiryo/material/h24_06.pdf
  • 今回の発電所の発電能力は200万kW。しかしその8割はタイに送るらしく、その2割ではまだ足りないかもしれない。
  • 2016年建設開始し2020年の運転開始をめざす。
  • 総事業費は3500億円だから、17.5万円/kW。石炭火力にしては、そんなに安くない。しかし、効率がよいからすぐ取り戻せるのでしょう。
  • 超超臨界圧の石炭火力発電を採用しているので、二酸化炭素排出量が一般の石炭火力よりも2割抑えられるらしい。
  • ガスタービンではなく、石炭を選ぶのは、上記サイトにあったとおり、やはり自国で安く自給できるからなのかもしれません。
  • これから、三菱日立パワーシステムズやIHIや東芝などのメーカに参画を呼び掛けるということだから、こういうビジネスは値段ありきで枠組みを決めてしまって、その中で、メーカが乗ってくるかどうかというやり方のようだ。

☑超超臨界圧石炭火力発電とは

経済産業省のホームページに、国家プロジェクトとして開発されている超超臨界圧石炭火力発電技術の紹介がありました。

http://www.meti.go.jp/committee/summary/0001640/034_05_09.pdf

 

材料技術の進歩が大きいのだと思いますが、ボイラの出口ガスの温度を約700℃、圧力を35MPaという超高温高圧でタービンを回すことで、発電効率が46-48%となり、2割効率が上がる分、CO2排出が抑えられるというわけです。

 

ただ、このページを見る限り、開発完了が2016年度。

丸紅のプラントがミャンマーに建設開始する時期とほぼ同じだから、すごいスピード感ですね。メーカーはついていけるのでしょうか・・。

 

☑しかし、それでも地球温暖化が加速していく

こうした動きは、インドネシアでも活発なようですね。

http://eneken.ieej.or.jp/data/3942.pdf

 

こういう発展途上国の電力需要がどんどん増えていくなかで、やっぱり、いくら最新鋭とはいえ、石炭火力が採用されていく状況を考えると、やっぱり地球温暖化の問題が気になってしまいます。

こういう国では、再生可能エネルギーとかを選択する余裕は、まだないのでしょうね。とにかく、早く安く電気に困らない状態にしたい。地球がどうのというところまで考えられない。石炭もそれなりに自給できる国だったら、なおさらです。

せっかく日本が売り込むんなら、温暖化ガスをぐっと抑えれる発電システムを提案できないものかと思うのですが、結局、安い発電所が選ばれてしまうのが現実です。

技術革新がなければ、地球はますます温暖化していってしまうでしょう。

 

なんとかならないものか。。

今日は、いじょうでーす。