探究学舎という面白い塾があるらしいです。
事実を鵜呑みにさせるよりむしろ、子どもが知りたがる道を切り開いてやる事のほうがどんなに大切か分かりません。
レイチェル・カーソン『センス・オブ・ワンダー』より
この言葉の心を大切にしながら、サイエンス、歴史、人物史をテーマに、子供たちにストーリの中で知りたいという気持ちに火をつけ、自ら学ぶ機会を与えるという塾みたいです。
代表の宝槻泰伸氏は、高校中退後も塾に行かずに京都大学に入学したという経歴を持ち、その頭脳が作られた源は、家庭でのお父さんの指導によるものらしいです。
マンガや映像などの興味の持ちやすい教材で、とにかく探究心を磨くような働きかけをしたということらしいですが、詰め込み型の偏差値教育の常識にとらわれずに、この道を押し通したこのお父さんはスゴイなと思います。
そして、3兄弟みんなが京大進学という事実がまたすごい説得力です。
キーワードは「追体験(ストーリー)」だという。「数学者が定理を発見する過程を、子どもたちと一緒に追体験します。先に答えを教えると、ただ事実を鵜呑みにするだけになりますから。まずはやる気に火をつけることが大切」。
子どもたちに、自分で学ぼうというやる気を起こすにはどうすればよいかといつも考えていました。
勉強って、なぜ必要なのか?それは結局自分のためなのだということを知れば、親のためではなく自分でするようになるかもしれない。
そんなことを考えていました。
しかし、この塾の方針を聞いたとき、すこしヒントを得られたような気がします。
何か一つ大きなテーマを決めて、その答えがどうやって分かるようになってきたのかを、歴史を振り返りながら子どもたちと一緒に追いかけていく。
君ならどうする?って聞いてみる。そういう体験を大切に、親父としてできることをやっていきたいと思う。