前回の第46回衆議員選挙から、早2年なんですね。
振り返ってみると、当時も、多くの人にとって、民主党の政治が機能していないように感じられていたせいか、自民圧勝という予想でした。
そういう中での投票率って、どうだったのでしょうか?
☑衆議院選挙の投票率
調べてみると、前回の第46回衆議院選挙ですが、以下のとおり、横軸を年齢にした年齢別投票率は、70歳くらいまで右肩上がりなんですね。
70歳の投票率が80パーセント。すごい投票率です。
これに対して、
30代は50パーセント。2人に1人。
20歳は35パーセント。3人に1人。
☑️なぜ若者の方が投票率が低いのか?
なぜ、若者の方が投票率が低いのでしょうか。
自分の昔を振り返ってみると、なんとなくわかります。
- 政治に関心がない。まあ、政治ってそんなに暮らしに影響しないと思ってたのかもしれません。
- ぜひ当選してほしい候補がいなかった。誰が当選しても構わないと思ってた。
- ボクの1票がなくったって、大勢に影響はないんじゃないかと思ってた。
今と比べたら、時間の余裕もあったのに、わざわざ足を運ばなかったのは、そういう理由なのかもしれません。
☑️じゃあアラフォーの今、投票に対しての思いは変わったか?
そんなボクがアラフォーになって、選挙の投票に対しての思いがかわったのか?というと、
まず、1つ目の政治が暮らしに影響するのか?という点。
それなりに税金を納めて、高い年金を払っているせいで関心が高まったのかわかりませんが、暮らしへの影響を実感しつつあります。
将来のことをシビアに考えることが多くなったからなのかもしれません。
でもまあ、消費税の引き上げとか、円安とか株とか、少子化対策で子ども手当が出るとか、保育園が拡充されるとか、原発再稼働とか再生可能エネルギーとかで家の電気代が上がってきたりとか、嫌でも政治が暮らしに直接影響するニュースが満載な毎日なので、昔は社会への関心がなかったのでしょうね。
次に2つ目の、応援したい候補者がいるか?といえば、ほぼNoです。
さすがに、現実や実現性を語らずに、いいことだけを言っている人は当選してほしくないという気持ちはあります。しかし、しいて応援したい人がいるかといえば、あまりないです。
3つ目の、ボクの1票がなくても大勢に影響ないのでは?つまり、当選者が変わるわけではないでしょ?というのは、今でもそう思ってます。
しかし、気づいていないことがあったんです。
それは、投票者の年齢構成が、今後の政治や政策の方向性に影響を与える可能性があるということです。
☑政治家は投票者のマジョリティがどこにあるかを考えている。
政治家は選挙に当選しなければ何もできません。
どうやって票を得るか。次の選挙でも票を入れてもらうにはどうすればよいかを常に考えています。
そのために、自分を応援してくれる人たちに受ける政策を推進します。
前回の投票者数の構成を次の表(代表選挙区を抽出したもの)から読み取ると、55歳以上が半数以上を占めています。
こういう投票者の構成になっていると、政治家は、子育てをあらかた終えた世代にとってありがたい政策を重要視した活動をするのです。
それは当たり前のことでしょう。
この国で、より長く生きていくのは若者たちなんです。
働き盛りの若者たちが軽んじられてはくやしいし、将来困ってしまう。
この5年、10年ではなく、20年先にも有効な政策を本気でとってほしい。
さもなくば、今のマジョリティを握っている人たちがいなくなるころには、とんでもない日本が残されているかもしれないのです。
しかし、投票もしていないのに、それに対して文句を言う資格はないのです。
この事実に気づけたことが、選挙に行かねばならない と思えた一番大きな理由です。
ただでさえ、40歳以下の若者たちは少なくなってきているのです。
せめて年齢別投票率のカーブを、右肩下がりにしたいと思いませんか?