Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

ネガティブな深読みはその人を信じていない証拠である(麻生大臣発言より)

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麻生さんの「子供を産まないのが問題」という発言が失言であると騒がれている。
 
 
まずは発言の雰囲気を動画でチェックしてみた。
 
動画を見た限り、肩を持つわけではないが、そんなに悪意があるとも思えない。
 
麻生さんは、確かに舌足らずで、言葉をもっと丁寧に使うべきなのだが、子供がなかなか産まれないという事実が課題だと言いたかったのだろう。
 
少子化という課題は突き詰めると、「子供を産まない」という事実なのだから、間違ってはいない。産まないのが悪いとは言ってないし、生活環境や身体のことなどいろいろな理由があってのことなのだ。
 
これは、単なる事実を語ったり、事実を問うているだけの発言なのに、誰かを責めているとか、責められたというふうに受けとったせいで、ややこしいことになる典型的な例である。
これは、発言した人への信頼感が足りないか、悪意を持っているために起こる。
あるいは、受け取った人の心が疲弊していて、被害妄想に包まれているのかもしれない。
 

 

    • 責められていると勘違いして弁解をしない。相手は加害者にされて嫌な気持ちになる。

 (「なぜか好かれる人の話し方 なぜか嫌われる人の話し方」より)

 
例えば、仕事で上司から
「この資料、確認したのか?」
と問われたとき、
「すいません。ちょっと急ぎの依頼を受けたもので、あとで確認しようと思ってました。」
と、言い訳先行で回答する若手社員をよく見かける。
 
しかし、上司が知りたかったのは、この資料の確認が終わっているかどうかという事実であることが多い。
つまり、まず返すべきは「まだ確認していません。」という回答である。
「まだ確認してないの?」というふうに、若手社員を責めたりはしていないのだから。
 
誰かの発言に対して、ネガティブな深読みをしてもいいことは何もない。
発言した人を信じて、事実を淡々と共有しよう。