やらないといけないことに追われがちな毎日ですが、今日は「ゆるく考えよう~人生を100倍ラクにする思考法(ちきりん著)」を読んで、そこから9つの楽に生きるヒントを挙げてみました。
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/12/08
- メディア: 文庫
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ボクの勝手な解釈も入れながらまとめたものですので、気になった方はぜひ原著を参照ください。
1.「楽しい」を基準にする
今までの決まりごとに捕らわれず、自分の「好き」「楽しい」「ラク」を優先するーそれはつまり「自分基準」で生きるということです。
高度経済成長時代は、頑張れば報われる世の中だったが、今の時代はそうとは言い切れない。それよりも、自分基準で楽しく生きた方が何事もうまくいくのではないか?というのが著者ちきりんさんの提案です。
確かに、世の中が成熟してモノが過剰にあるなかで、人と同じことをやっていても価格競争に陥ることになってしまいます。
やみくもに頑張るよりも、人と違うことを考えることが価値を生む時代なのだし、今までの固定観念は捨てて、まず自分が楽しいことを基準に生きるという割合をもっと増やしてみましょう。
2.目標や期待値を下げる
そんな高いところを目指すより、少し手を伸ばせば届く範囲のことで人生を楽しめばいい
期待値が大きすぎたり、目標が高すぎるから、将来に悲観的になる。
例えば、日本は中国に抜かれてアジアで1番ではなくなった。
けれど、人口規模からするとそれは当たり前だし、そこそこの先進国であればそれでいいじゃないということが書かれています。
一時騒がれた「1番じゃないとダメなんですか?」という蓮舫議員の発言を思い出します。
1番をめざさなければ、2番にも3番にもなれないし、もしかしたらそこそこの位置にも到達できない。そういう思いがあるので、なかなか目標を下げてラクに生きるというスタイルを簡単に受け容れるのは難しいです。
ただ、そこそこの位置にいればよいじゃない。というのが著者ちきりんさんの前提のようなので、この意味は、そこそこの位置を確保できたのならば、そこからはもっと楽しむことに重きをおけばよい ということだと理解しました。
どこかでグッと無理して頑張ることはそれなりに大事だと思うし、目標に向けて頑張る人生を楽しむことができる人たちもいると思うので、「ラク」と「楽しい」は必ずしもセットではないのかなと思います。
ただ、高い目標に縛られてしんどくなっている人には、多くを期待せず、目標は身の丈に合ったものにとどめて、楽観的に生きるという発想を取り入れることは有効だと思います。
これは、「感情的にならずに生きるヒント」として挙げていたのは「他人への期待を下げること」でしたが、自分への期待も下げては?という話です(感情的にならずに生きるための12のヒント - Voyage to the Future)。
3.「やりたいこと」に多くの時間を使う
「やりたいこと」、「やらないといけないこと」、「ヒマだからやっていること」。
あなたがやっていることは、このうちどれが多いでしょうか?
このバランスは年齢によって変わってくるのですが、ぼやっとしていると、やらないといけないことに押し切られてしまいがちです。
「やりたいこと」により意識を向け、その時間を確保するようにしたいものです。
4.「仕事」「家庭」「趣味」の3つを一時にやることをあきらめる
「仕事」「家庭」「趣味」に分けると、どこに時間を使っているかという話がありました。
しかし、誰でも、1時期に3つのことにバランスよく時間を使うのは難しいものです。どれか1つを諦める必要があります。
例えば、我々のような30~40の子育て世代は、圧倒的に趣味の時間を持てないわけですが、子供が少し大きくなってからその時間は増やせるでしょうから、今は焦らずに子供との時間を大切にし、人生の中でトータルとして3つのバランスをとれればよいのです。
ただ、子育てが落ち着いたときに自分の趣味の世界を拡げられる準備はしておきたいですね。
5.1点豪華主義で選ぶ
物事には良い面と悪い面があります。
だから、何かを選ぶとき、何を選んでも、どうせどこかに不満は出てくるのです。
それでも納得できるように、「いろいろ悪い面はあるが、ここがいいと思って選んだ」と言える1点を大事にすべきということです。
この発想はすっきりしますね。
6.やめる勇気をもつ
やめることがいけないことのように思っていると、新しいことにチャレンジできない。そんなのもったいないじゃないという話です。
そもそも日本は撤退することが苦手なようです。
「泥をかぶってでも変化を起こすようなリーダーが不在」で、「できるだけ混乱を起こさないことがトップの務め」という文化が根付いてしまっているのです。
せめて個人や家庭では、やめる勇気を持ち、やりたいことにチャレンジしていきたいものです。
7.こだわりを捨てる
「こだわり」があると考えが偏向し、中立的な予測ができない
自分に「こうあるべきだ」という強い思いがあると、都合の良い解釈がでてきてしまい、客観的な判断や予測ができなくなるようです。
自分の大事な家族や会社、そして自分自身に関する判断で失敗しないためには、できるだけ遠くにある、広い範囲のことにこだわりの対象を移していけばよいのです。それにより、身近なことへのこだわりを少しでも小さくでき、自分や大事なものにとっての判断が少しでも客観的になります。
そうならないためには、ときには、世界や世の中のことに視点を移してみて、視野を広げることが大事なようです。
8.誰かに評価されるために生きるのをやめる
誰かのためでも、社会に評価されるためでもなく、自分のために生きよう。
「お金がないから」「子供がいるから」というような形式的な縛りは、実は言い訳にすぎなくて、それが解決すれば自分のやりたいことをやれるのでしょうか?
著者は、本当に自分をしばるものとして「保身欲」「プライド」「不安感」を挙げています。他人の眼を気にして、動けない人もいるでしょう。
今あるものを手放すことは、なかなか難しいですが、「自分のやりたいこと」を忘れないようにして、安易な言い訳に逃げずに、少しでも(ある短い間でも)自由に生きていきたいものです。
9.よかった探しをする
何が起きても、それには良い面と悪い面があります。
常々、今回のことで良かったことは何かを考えるくせをつければ、もっと楽観的に生きられます。「ものは考えよう」なのです。
もっともっと「良かった探し」を習慣化していきたいです。
☑まとめ
「ゆるく考えよう~人生を100倍ラクにする思考法(ちきりん著)」という本から、肩の力を抜いて「楽に」生きていく9つのヒントを挙げてみました。
ちきりんさん独特のシンプルな思考に基づいて、割り切った話が含まれているところもありますが、普段偏ってしまいがちな考え方から離れて、バランスを保つためのヒントが詰まった本だと思います。
kindle版もありますよ。
ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法 (文庫ぎんが堂)
- 作者: ちきりん
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/12/13
- メディア: Kindle版
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