☑︎インフルエンザのワクチンを注射しても、感染そのものは防げない。
うすうすそんな気がしていたが、やっぱりそうだったのですね。
これは、国立感染症研究所感染病理部の長谷川秀樹先生がPRESIDENTの記事で語っているものです(「インフルエンザの感染そのものを予防する新型ワクチンとは:PRESIDENT Online - プレジデント」)。
☑インフルエンザのワクチンは感染時の重症化を防ぐ効果がある
注射による今のワクチンではインフルエンザウイルスへの抗体が血液中にしかできず、主な感染源である鼻やのどの粘膜には抗体ができないらしいです。
じゃあご利益は何かというと、主に乳幼児や高齢者らがインフルエンザに感染した場合の重症化を防ぐ効果があるようです。
つまり、予防接種というのは、重症化予防接種ということですね。
☑感染を防ぐには鼻やのどの粘膜の免疫力を高めることが必要
感染を防ぐには、感染が起こる鼻やのどの粘膜の免疫力を高める必要があります。
これを可能とする経鼻噴霧型ワクチンも開発されつつあるようです(しかも、感染の恐れがない不活性なもの)
これには、もう少し時間がかかるでしょうから、今ボクたちにできることを挙げてみました。
☑︎喉と鼻の粘膜の免疫力を高める方法
1.乳酸菌を取り込む
とにかく、ヨーグルトやキムチなどの乳酸菌を継続的にお腹に入れることです。
特に、今年は子供たちがインフルエンザになってからは、R-1というヨーグルト飲料を毎日飲みました。
長谷川秀樹先生の上の記事にもあるように、粘膜はつながっているから、腸の粘膜を整えることで鼻や喉も鍛えられるそうです。 乳酸菌にもいろいろあるみたいですが、例えば、次のような実験結果もあります。
生体防御機能を高める新・乳酸菌発見!大塚製薬 粘膜免疫を活性化させる乳酸菌(L.plantarum b0240)の効果をヒト試験で確認|大塚製薬
ちょっと古い実験ですが、乳酸菌を3週間採りつづけたら、採ってない人より粘膜や唾液中のIgA(病原微生物の排除や毒素の中和に重要な役割を果たす物質)が明らかに増えたとのことです。
お腹と鼻や喉の粘膜がつながってるというのは、ホーミング現象という言葉で説明されてます。
明治ヨーグルトのR-1についてのレポートはこちらです。R-1はNK細胞(感染した細胞を破壊する細胞)を活性化させる効果があるようです。
1073R-1乳酸菌について | 明治ヨーグルトライブラリー
2.あいうべ体操
あー、いー、うー、べー(舌を出す)と言いながら口を動かすことにより、舌の筋肉を鍛えて鼻呼吸をしっかりできるようにするとともに、唾液の分泌を促し、まず唾液でウイルスをやっつけるのです。
NHKの朝のニュースで紹介されていたので今年から時々やるようにしました。
こちらの記事で詳しく紹介されてます。
長崎の小学校でインフルエンザが激減! 話題の「あいうべ体操」はなぜ効くのか|矢来町ぐるり
3.よく寝ること
一般に睡眠は免疫力を高めると言います。実際にはなかなか難しいところもありますが、極端な寝不足状態は避けるようにしましょう。
子供たちがインフルエンザになった時は、高熱で気が気ではないので、何度も起きました。それでも、乳酸菌とあいうべのおかげか、今年はまだ、インフルエンザの感染を免れています。
いちおう、ワクチンも接種してるんですけどね。これはほんとに効いてないのか、、
☑インフルエンザワクチンを打つべきか?
これまでの話をあまり知らずに、会社に促されるがままにワクチンをうってもらっていたのですが、感染を防ぐことができないならば、もともと重症化しにくい年代のボクらがワクチンを打つ意味はあるのでしょうか?
むしろ、症状が軽くなりすぎて感染に気付かずに活動し、感染を広めてしまうリスクとかが気になります。
医学の免疫の話はなかなか奥が深いので、まだまだ解明が必要ですが、このようなワクチンの限界についても理解を深め、もう少し合理的に考えていっても良いのかなと思います。
インフルエンザに罹った社員が、ワクチンをうっていなかったとき、アイツは自己管理がなってない!みたいなことはないように、頭を柔らかくしていきたいものです。
☑︎まとめ
ということで、とりあえずワクチンに過度に期待せず、日々の生活の中でヨーグルトを食べたりして、免疫力を高め、ウイルスに負けない身体をつくっていくのがいいと考えます。
いじょうです。