子供たちが、変な質問や主張をしてきたとき、あるいは、質問に対してとんちんかんな答えをしたとき、「え、何を言ってるの?」「そんなこともわからないの?」という感情を表情に出してしまっていませんか?
子供が自発的に勉強して学んでいくためには、何かを疑問に思って知りたいと思う好奇心や探究心、また、自分の思いを主張してぶつけてみる勇気のようなものがとても大切です。
そのためには、何を言っても許される。受け止めてくれる。という信頼関係を子供との間で築くことが大切ですので、しっかりと受け止めて、肯定的なリアクションをするように心がけたいものです。
しかし、子供の発言を何でもかんでも肯定するわけにはいきません。
単なるわがままと主張には明確に線を引く必要があります。
しかし、わがままと主張。その違いをどう判別すれば良いのでしょうか?
「10歳から身につく 問い、考え、表現する力」という斎藤淳氏の本は、これに明確に答えてくれています。
ただのわがままと主張のいちばんの違いは、「なぜ」自分がそう思うのか、「なぜ」そうすることが必要なのかをきちんと説明できるかどうかです。
その理由を説明できるかどうか。それが違いというわけです。
子供が何かを求めてきたときに、しっかりと理由を聞いてみる。
子供の要望に応えられない場合は、しっかりと理由を語る。
そういう姿勢が子供の主張する力、学ぶ力を引き上げるのだと思います。
「わがまま」と「主張」の見分け方、当たり前のことかもしれませんが、子育て世代はもちろん、新社会人の皆さんも、いま一度理解しておいて損はなさそうです。
10歳から身につく 問い、考え、表現する力―僕がイェール大で学び、教えたいこと (NHK出版新書 439)
- 作者: 斉藤淳
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/07/09
- メディア: 新書
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