明日死ぬ覚悟で生き、永遠に生きるつもりで夢見て計画を立てよ
この言葉は「君は、世界がうらやむ武器を持っている」の最後に、著者・田村耕太郎氏のモットーとして載せられているものです。
矛盾する2つのことのバランスが大切
人生いつまでも時間があると思っていると今に集中できないし、いつまでたっても行動を起こせないものです。
一方、もう長くないからと、夢を見るのをやめてしまったら人生もったいないし何も始まらない。
そして、もう時間がないと焦ってしまったら空回りしてしまいます。
この言葉は、次のような2つの矛盾することのバランスが大切であるということを教えてくれます。
- 今日は最後の日かもしれない。→だから、この瞬間を大切に生きろ
- まだまだ人生は長い。→いつからでも夢を見て良いし、落ち着いて着実に前進すればよい
過去の反省:焦ルベカラズ
実はボクには、5年前に朝元気だった母親が昼に急に倒れて、そのまま死んでしまったという辛い過去があります(くも膜下出血というやつでした)。この経験によって、明日生きているかなんてわからないという意識が心の奥の方に植え付けられました。
ある意味、母のおかげで、今日生きているという命の重みを本気で知ることができたのです。
それ以降、今日は最後の日かもしれないという思いは心のどこかに確かにあって、会社でもその瞬間瞬間を大切にしたいという気持ちで、必死に立ち回ってきたのも事実です。
しかし、結果的にあんまりうまくやれなかったかなという感じを持ってました(得られたものもたくさんあるのですが・)。
そして、今回この言葉に出会って、その原因が理解できました。
焦りすぎていたのです。
たぶんボクと周りとに温度の差が大きくなってしまって、空回りしていたのでしょう。
会社側は、負けを避けるような手堅さを大切にしているのか、あまりチャレンジをせずに発生する課題に対処するようなプレイスタイルです(もしかしたら、単に保守側なだけ?)。
ボクにはそれが歯がゆくてしかたがなかった。
毎日チャレンジしていかないと世界は変わらないし、生き残ることもできないよと言いたかった。
そして、焦る気持ちが抑えられず、苛立ったり、苦言を伝えることもありました。もちろん、自分でやれることはやって結果も出していたつもりですが、それほど評価を受けることもなかったのです。
まるで、アクセルをフルに踏んでいるけれども、車はふんづまって動けない状態にあり、タイヤがキュルキュルいって、熱を持って、擦り減るような感じでした。
この言葉の後半の「永遠に生きるつもりで夢見て計画を立てよ」という言葉で、ああ、ボクにはこの言葉の前半の思いが中途半端に強すぎて、焦りを生んでいたのかもしれないなということがすーっとわかりました。
おわりに
日々のチャレンジが大切だと思うことは今も変わらないですが、この言葉に出会えたことで、一瞬一瞬を大切にしながら、それでも焦らずにじっくりと周りをみながら、もう少しうまくやっていけそうな気がしてきました。ほんとに、バランスということが大切なのですね。
この名言 「明日死ぬ覚悟で生き、永遠に生きるつもりで夢見て計画を立てよ」は、僕のモットーにもなりそうです。田村さんありがとうございます!