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問題の本質を外さず効率よく考える5つのステップ(「イシューからはじめよ」より)

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仕事でも家庭でも人生でも学校でも、問題は起こります。

問題が起きなくても、判断を迫られる局面に出会うことがあります。

そんなときに、問題の本質を外さずに、効率よく考えていくにはどうすればよいでしょうか?

 

そのヒントは、安宅和人氏の著書「イシューからはじめよ〜知的生産の「シンプルな本質」」 にありました。ボクの解釈を含めたポイントを少し整理しておきます。

 

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」

 

 

1.本当に解くべき問題(イシュー)を設定する。

まず、この本のタイトルにもなっているイシュー(問題、論点、課題)をはっきりと認識しましょう。そして、いきなり考え始めずに、解こうとしている問題が、本当に解くべき問題なのかどうかをよく考えましょう。

 

例えば、原因もわからないのに、有効な対策を立案することはできません。だから、

「対策をどうすればよいか?」というイシューをいきなり考えてはならないのです。

まず、「真の原因はなにか?」というイシューを考えましょう。

 

イシューを取り違えると、本質をはずしてしまうのです。

 

昔、グロービスマネジメントスクールのクリティカルシンキングという論理的思考力を養うための講義を受けたことがあります。

そこでも、現役コンサルタントの先生が、「イシューはなに?それでいいの?」と繰り返し言われていたのを思い出します。

 「イシューを特定する」とは、「何を考えるべきか」「受け手の関心は何か」を熟考し、「考え、論じる目的」を押さえることを指す。イシューの特定が見当はずれでは、どんなに精緻に論理を組み立てても意味がない。

イシューとは | ビジネススクールならグロービス・マネジメント・スクール

 

2.強引にでも具体的な仮説を立てる。

設定したイシューに対して、強引にでも仮説を立ててしまいましょう。

「真の原因はなにか?」というイシューであれば、こういうことが原因ではないか?という仮説を設定する。

これによって、焦点が絞られて、何を調べたり分析しなければならないかがはっきりするのです。

仮説を立てるのは最初は直感でもよいのかもしれません。

ちなみに、経験があるベテランの人は、直感的に、いっきに真の原因を言い当てるというシーンをよく目にします。そういう意味では、調査や分析は伝えるための肉付けにすぎないのかもしれませんね。

 

3.仮説に基づいて調査する。

立てた仮説に基づいて、調査しましょう。

その結果、仮説が外れていたら修正すればよいのです。

調査のコツは以下の3つです。

①1次情報に触れること

・生データに触れろ

・現場に行け

・生の声を聞け

ということです。

 

②全体の話をもれなくすばやくスキャンすること

本質的な抜けがあってはいけないので、ざっと全体を見渡すことはやはり大切です。

これは、いわゆる「もれなくだぶりなく:MECE」という話です。

いわゆるロジカルシンキング本には必ず出てくるこの概念に基づいて、フォルトツリーとか、そういうツールで問題解決にアプローチすることが一般的ですが、この本では、むしろ仮説思考に重きを置いているところが少し違っています。

 

③ざっくり調べる

情報が多すぎると、常識にとらわれて、逆に考えられなくなるとのことです。

確かに、そういう感覚ありますね。

少し行間を残しておくくらいじゃないと、頭が動かない。

あえて、調べないという話は、先日のマーケティング調査はすべきではないという記事に通じるものがあります。 

life-voyage.hatenablog.com

 

4.人に伝えるためにストーリを組み立てる

 情報やデータに裏付けられた仮説がつくれたら、人に伝わりやすい構成を考えましょう。人に伝えるためには、ストーリーが必要です。

以下のようなパターンがあるようです。

①根拠を並び立てる

キーメッセージの次に、根拠を並び立てるパターンです。

例:原因は、◯◯である。なぜなら、◯◯だから。また、◯◯だから。その他、◯◯であることも、これを裏付けている。

②空・雨・傘

このようなストーリーで語られると、納得してしまいます。

例:空が明るい。雨は降らないだろう。だから、傘は持っていかない。

Aである。AならばBである。BならばCである。という流れです。

ときどき、AならBでしょ?ということを思い込んでいて口に出さずに、AだからCなんだよねー。ということを言ってしまい、通じていないシーンに出会います。

ワンステップずつ語っていくのが大切ですね。

③3段論法

これに似たものに、3段論法などもあると思います。

AはBである。BはCである。つまり、AはCである。というパターンです。

 

5.あいまいなところを排除して伝える

さあ、ストーリーが決まったら、ぎっちりと人に伝えましょう。

あいまいなところを全て排除して、イシューに沿ったメッセージを力強くまとめることが大切だということです。

 

まとめ

ということで今日は、問題の本質を外さずに効率よく考える5つのステップについてまとめてみました。

  1. 本当に解くべき問題(イシュー)を設定する。

  2. 強引にでも具体的な仮説を立てる。

  3. 仮説に基づいて調査する。

  4. 人に伝えるためにストーリを組み立てる

  5. あいまいなところを排除して伝える

問題がぼんやりとした状態で、いきなり考え始めてしまうということは、ついついやってしまうことです。

会議でも、論点を外した議論になっていくことも多いですよね。脱線とわかって脱線するならまだしも、あれ、何を話してるんだっけ?という状態は時間の無駄です。

この5ステップ。ときどき、思い出してみたいと思います。

 

気になった方はぜひ原著をご覧ください。kindle版はこちらです。

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」

イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」