先月、英語の試験TOEICを受けたのですが、さすがにその直前はテスト対策のために追い込む必要がありました。
いつもならば、本を読んだり、考えごとをしたり、記事を書いたりする時間に、英語の試験勉強をしなければならなかったのです。
その数週間(と言っても2週間くらいですが)、時間があれば英語を勉強するという制約を背負うことになったのですが、不思議なことが起きました。
いつも以上に、読みたい!という本に出会うし、やってみたいこと、書きたい記事がいろいろ心に浮かんできたのです。
今はできないという気持ちがやりたいことを教えてくれる
この経験でふと気付いたのですが、今はできない/やれないのだという制約感がやりたいことを思いつきやすくするのではないでしょうか。
学生時代の試験勉強のときも、これが終わりさえすれば、あれをやりたい、これをやりたいということがたくさん浮かんできたのを思い出します。
風邪をひいて寝込んで、まだ寝ていた方が良いけれど、やや回復に向かってきた時なども、やりたいことだらけになります。
人は、何か制約があったり、我慢して今を踏ん張ろうというときには、この制約がなければ〜ということを無意識に考えて、心のバランスをとっているのかもしれません。
現実逃避したくなるというだけのことかもしれませんが、無意識に考えるというのは、意識の中で考えるよりも、ものすごくパワフルなようですから、いろいろ思いつくのです。
あえて制約を作って自分の本質を引き出そう
だから、制約のある状況をうまく活用することで、無意識を意図的に働かせて、やりたいこと、自分の本質、心のなかの本音を引き出すことができるのではないかと思います。
自由な時間をたっぷり持っていると、逆に自分が何がしたいのかがよく分からない。
そんな方は、時々あえて、やりたいことがやれない2週間とかを持つというのも良いかもしれません。
断食みたいなことをするのです。
座禅も、もしかしたら近い話なのかもしれません。雑念に耳を傾けるということになるから、逆の話かもしれませんが。
子育て世代は、浮かんでくるやりたいことをメモしておこう
ボクもそうですが、子育て世代は自分の時間がなかなか持てないという制約を感じながら、20年くらい生きていくことになります。
しかし、この境遇を憂うことなく、だからこそ、やりたいことがいろいろ浮かんでくるのだという気持ちを持てれば、制約のある暮らしを楽しめるのではないでしょうか?
ただし、思いついた「やりたいこと」を忘れないようにメモしておきましょう。
それを、スキマ時間で必死にやるか、ちょっと落ち着いた隙にやるのかわかりませんが、完全に落ち着いてしまった時には、これほどやりたいことは思いつかないかもしれませんよ。
もちろん、子育てだけでなく、仕事で忙しくて自分の時間がなかなか持てないという方も、同じように、やりたいこと、湧いてきたら、きっちりメモしておきましょう。