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Voyage of Life

日々の読書、子育て、暮らし、仕事から学んだコト

「永遠のゼロ」(マンガ版)を読んで〜終戦後70年に思うこと

本・読書

 

戦後70年ということもあり、百田尚樹、須本壮一著の「永遠のゼロ」を読みました。ぐさっときました。心に残ったこと、感じたことを書いてみます。

永遠の0 : 1 (アクションコミックス)

宮部久蔵という生き方

主人公の宮部久蔵の生き様がスゴイ。

自分一人の命ではない。悲しむ家族がいる。

だから、生きることにこだわる。

 そのためには、敵を殺るしかない。深追いはしないが。

 

国のために命をささげることが当り前という空気が支配する時代の中で、ぶれない信念を持ち、生きるために必要なことをやり抜いた。誰よりも努力した。

例えば、飛行機の操縦技術を磨き上げた。戦略立案のためには謙虚に周りの人からの声を聞いた。隙をみては、体を鍛えた。

 

しかし、最後に、自ら特攻に志願した。敵を避けながら戦闘機ごと敵に突っ込むという神風特別攻撃隊(通称、カミカゼ)だ。

 

あれほどブレずに避けてきたことを受け容れた理由は明確には語られていないが、多くの教え子たちの死に立ち会い、そういう中で自分だけが生きるということが許せなくなったのではないだろうか。

 

真に生きた時間とは?

26歳の死は早すぎる。

しかし、物理的な時間や年月は関係ないのかもしれない。

命の重みを背負いながら、必死で努力した時間。

つまり、「感じている命の重み、時間の大切さ」と「努力して行動した時間」を掛け合わせたものが、まさに「真に生きた時間」なのかもしれない。

 

こんなに遠くまで戦いに出て行ってたんだ

戦争の中で、どこが戦場になって、どういう戦い方を日本が行ってきたのか、どういう状況だったのか。この本を読むと、そういうことがよくわかる。こんなに遠くまで日本は足を伸ばしていたんだと。

どこまで正確なのか?というところは、歴史を扱う以上残ってしまう課題ではあるが、これは、たくさんの本を読んで多面的に補うしかない。

 

カミカゼとテロリストは違う

カミカゼ特攻隊は、テロリストと同じでは?と記者から問われた元兵士(行き残り)が激怒するというシーンがある。

とにかく一般民を襲うテロリストと、一般民を襲いかねない敵を先に殺るために犠牲を払うカミカゼとは違う!という主張である。

戦争というのは、こういうギリギリの選択が求められてしまうのだ。 

まさに今、議論が白熱している安保法案(安保法案とは、そもそも何? わかりやすく解説【今さら聞けない】)。

これに反対する若者達と国会議員のやりとりに関して、夜回り先生こと水谷修氏が次のようなことをブログで語っているのを思い出した。

ちょうど4年前です。私が父のように慕う日本を代表する俳優のご夫婦と、若手の自民党の議員の方々と会食していました。話題が、尖閣列島に於ける中国船舶の不法侵入の話になったときに、一人の議員が、「法律を改正し、自衛隊を送り、武力を持ってしても、中国船舶を追い返し、国土を守らなくてはいけない。これでは、日本の名誉が損なわれる」と一言言ったときです。彼は、「君が、行くのかね。もし、そこで、一発でも銃弾が飛べば、戦争が始まる。そして、自衛官の命が失われる。それでもいいのかね。君に聞きたい。君たち国会議員が、守るのは、国家の名誉なのか、それとも、国民一人ひとりのいのちなのか。君は、何もわかっていないようだ。私は、あの戦争を体験している。どんなことがあっても、二度と戦争はしてはいけない。名誉なんてものは、一度失っても取り戻すことは出来る。でも、いのちは一度失われたら二度と取り戻すことが出来ない。帰れ」この議員は怒って帰りました。彼の名は、菅原文太さんです。(自民党武藤衆議院議員の発言について|夜回り先生は、今!(水谷修ブログ)

この話ももっともである。戦争を仕掛けたり、恨みを買って報復をうける機会を増やすことは避けるべきだ。

しかし、本気で日本を乗っとろうという敵が襲ってきた時にはどうするのか。

命を最優先するならば、いっさい戦わずに無条件降伏して日本という国をささげるということになるだろう。しかし、その結果、自由を奪われ、家族がひどい目に合わされるかもしれない。これもつらい。

世界の緊張がたしかに高まっているという中で、この究極の2択を迫られたときに、このまま変わらないのと、変わるのと、どちらがリスクが低いのか。難しい選択が日本に迫られている。

ボクは、はっきりと答えを持っているわけではないが、それなりに簡単に勝てない相手だと思わせることが、均衡を保ち、戦争を防ぐ方法なのではないかと思う。

だって、本気で無法者が襲ってきたら、どちらにせよ最悪のことになるから。

自衛隊は間違いなく平和の手段であるということを浸透させて、自ら変な戦争を招くような軽はずみな行動を阻止しつつ、他国に舐められて簡単に戦争を仕掛けられないようにする。そんな方向にうまく持っていけないものかと思う。

 

マスコミのせいで戦争が起きた?

戦争の原因として、マスコミの報道の仕方を強く避難するシーンが印象的だ。

当時は、真実がわからなかった。マスコミの報道を信じてしまう状況だった。今はSNSが発達しているから、いろんな角度からの意見を皆で共有できる。事実を正しく認識しやすい時代というのはよいなと改めて思った。これが時として、アラブの春などの解放運動や争いを引き起こすこともあるが、SNSは、基本的に平和に役立つツールなのだ。

 

飛行機乗りのことを考えなかったゼロ戦

宮部久蔵の「ゼロ戦を作ったやつを恨む」というようなセリフがあった。

長い飛距離を飛ぶことのできるゼロ戦。その技術力を讃える話は多く聞くが、空軍の飛行機乗りからすると、こんなに長い距離を飛んで帰れてしまうというのは、ものすごく負担だったようだ。

モノづくりに関わる仕事をしている人間として、ボクは、はっとさせられた。

 まとめ

ということで、「永遠のゼロ」を読んで感じたことを思いつくままに挙げてみました。途中、ついつい悩んでしまいながらややこしいことも書いてしまいましたが、戦後70年。戦争を本当に知っている人がほんとうに少なくなってきたなかで、戦争について考えるきっかけをくれる良い本だと思います。

ボクの勝手な解釈もあるので、ぜひ原著を読んでみてくださいね。5冊組だけど漫画なので一気に読めましたよ〜。

今週のお題「読書の夏」 

 

永遠の0 : 1 (アクションコミックス)

永遠の0 : 1 (アクションコミックス)

 

 

永遠の0 : 2 (アクションコミックス)

永遠の0 : 2 (アクションコミックス)

 

 

永遠の0 : 3 (アクションコミックス)

永遠の0 : 3 (アクションコミックス)

 

 

永遠の0 : 4 (アクションコミックス)

永遠の0 : 4 (アクションコミックス)

 

 

永遠の0 : 5 (アクションコミックス)

永遠の0 : 5 (アクションコミックス)