最近、会社で社員の英語力を測る指標として、TOEICが改めて存在感を高めています。
ここ数年のスコアの提示が会社から求められるようなことがあり、久しぶりに、先日TOEICの試験を受けました。
なにせ12年ぶりくらいの受検でしたし、新TOEICということで、少し難しくなったらしいと聞いていたので、改めてTOEIC本を買ってコツを思い出し、練習してから望みました。
そのTOEIC本(「新TOEICテスト でる模試 600問」)の模試を家で解いたのですが、1回目は600点いきませんでした。
こ、これはやばい。受ける意味がない。難しくなったのか、英語力が落ちたのか・・
ということで、必死で2週間追い込んだ結果、最後は運もあったかもしれませんが、なんとか750点を超えることができました。
その2週間のあがきの中で、この本のおかげもあってつかんだ「TOEICのコツ」を改めてまとめておきたいと思います。
あくまで、英語ペラペラではない凡人が、ちょっとでもスコアアップするには・・という目先の視点の話ですが、何かの参考になれば幸いです。
1.模擬試験で慣れることが大切
まずは、試験の構成です。
音を聞いて答えるリスニングの問題は45分。
文章を読んで答えるリーディングの問題は75分。
だいたい時刻まで決まっていて、次のようなスケジュールになります。
- 13:00-13:45(45分):リスニングPART1-4
- 13:45-15:00(75分):リーディングPART5-7
リスニングは完全に受け身で試験が進んで行くので、そのリズムに乗っていくことが大切です。
一方、リーディングは、75分というオープンな時間が与えられるので、自分で時間の感覚を持っていないと最後に時間が足りない!ということになります。この時間感覚を身につけ、あきらめるところは諦め、テンポよく解いていくことが大切です。
そういう意味で、模擬試験を自分で繰り返し解いていくことは、テストの点を高めるという意味で重要になります(本来の英語力の向上はさておき・・)。
2.リスニングの各PARTのポイント
PART1 写真を先にみておく
写真をもっとも適切に表したものを4つの中から選びなさい。という初めの約90秒の問題説明(ディレクション)の間、10問の写真を先にざーっと見ておいて、特徴をつかんでおきましょう。
リスニングは、少しでも先回りしておくことがポイントになります。
PART2 問いかけの出だしの言葉に集中する
問いかけに対して、3つの応答が読まれ、もっとも適切なものを選ぶ問題が30問、テンポよく進んでいきます。
問いかけの半分は、5W1H(Who,What,When,Where,Why,How)ということで、出だしの言葉を聞き逃さないように注意しましょう。
5秒で次の問題に行ってしまうので、潔く答えを決めて、次の出だしに集中するというリズムが大切になります。
PART3 設問を先に読んでおく
2人の会話が放送され、それに関する設問が3つ読まれ、4つの選択肢から正しい答えを選ぶ問題です。会話が10題×設問3問の30問です。
ここでのポイントは、設問を先に読んでおくことです。
設問と選択肢は冊子に書かれてますので、会話が放送される前に、3つの設問を読んでおくのです。できれば選択肢も見ておきたいですが、なかなか時間が厳しいですが、設問を見ておいてから、会話を聞くと、大事なところが耳に入りやすいのは確かです。
カラーバス効果というやつですかね。
しかし、なかなか時間が厳しいです。この対策として、「新TOEICテスト でる模試 600問」に書いてあったことで目から鱗だったのは、会話文を聞いた後、設問が読まれるのは一切聞かずに、3問をなるべく早く回答してしまい、余った時間で次の設問を先読みするというテクニックでした。
PART4 説明文の種類を聞き逃さない
PART3とほぼ同じ流れですが、会話文ではなく、説明文が10題放送され、それぞれ3つの設問に答えるというものです。
ここでも、設問の先読みが大切なのは同じです。
そしてもう一つの手がかり。各問題の始めに、「No.※の設問は、次の電話の応答メッセージに関する質問です。」という説明文の種類を語ってくれるので、これを活かせば説明にスムースに入っていけます。
「Question No.※ refer to the following telephone message」 というthe followingの後をキャッチしましょう。
3.リーディングのポイントは時間配分
リーディングのポイントは、時間配分です。
だいたいの目安は以下になります。
- PART5(短文穴埋め): 30秒/問×40問=20分
- PART6(長文穴埋め): 30秒/問×12問=6分
- PART7(読解問題): 60秒/問×48問=48分
難しい問題と簡単な問題が混ざっているので、難しい問題に引きずられすぎないことと、簡単な問題は最短で解くことが大切です。
特にPART5は文法的にふさわしい品詞や時制などを問うものがあるので、それは穴の周りだけ読めばわかるものがあり、チャンスです。
4.直前のせめて2週間は聞き続ける
リスニングは、アメリカ系、イギリス系、オーストラリア系のナレーターの英語が織り交ぜられているようです。ナレーターによって、全然わからない〜と感じたことがあって、よく見てみると、それはイギリス系のナレーターだったりしました。
英語を聞く耳の力も、筋肉が関係しているというのを聞いたことがあったので、ボクは暇さえあれば、この「mp3 CD付 新TOEICテスト でる模試 600問」の模擬試験の音をiphoneに入れて、暇さえあれば聞き続けるという2週間を過ごしました。
これが功を奏したのか、たまたま本番の問題がちょっと易しめだったのかはわかりませんが、リスニングの問題がよく聞こえた(比較的ですよ)という感触をもてました。
以上、TOEICのスコアが直前の追い込みで150点上がったという話でした〜。
(本の模試が難しめだった可能性はありますが、結果オーライです!)
この本は価値あったなあと思いますし、他にも細かいポイントが載っていたり、模擬試験の解説も丁寧なので、気になった方はぜひ試してみてくださいね。
mp3 CD付 新TOEICテスト でる模試 もっと600問
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