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Voyage of Life

日々の読書、子育て、暮らし、仕事から学んだコト

生きていくうえで大切なこと(「赤毛のアン」を読んで)

本・読書

 

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40歳になって初めて、

「赤毛のアン(モンゴメリ作、村岡花子訳、ポプラ社)」を読みました。

先日、アンの言葉に出会い(一生懸命やって勝つことの次にいいこと)、

茂木健一郎さんも「赤毛のアン」を絶賛していることを知り

子供たちに伝えたい!生きるために大切な8つのこと(赤毛のアンの教え)

読みたい!という思いが

つのっていたのですが、

この連休でついに実現しました。

 

期待が大きくなりすぎていたので、少し心配になっていたのですが、

最初の2章を読んだところから、いっきに引き込まれていきました。

 

どんな本だったかをうまく伝えるのは

難しいのですが、

魅力的なアンの振る舞いや生き方のなかに、

生きていくうえで大切なことが

凝縮されたような本でした。

気になったシーン(セリフ)を、

すこしピックアップしておきます。

昔読んだけど忘れたなあという方、

読んだことないよ男だし。

という方、ぜひぜひ読んでみてください。

 一分一秒を楽しむ

わたし、一分一秒をもたのしみました。

ミス・バーリーの家に招かれて、

都会でいろいろな経験をさせてもらったアンは、

ミス・バーリーにこう答えました。

楽しむときは、「一分一秒をも楽しむ」。

親として子供たちがこんな気持ちになる経験を

少しでも増やしてやりたいと思いました。

そして、ボクもそんな夢中になる時間を

まだまだ持ちたいです。 

 

家を愛する気持ち

とてもすばらしかったわ。

あたしの一生での画期的なことになると思うの。

でもいちばんよかったことは

家へ帰ってくることだったわ。

そんな、ミス・バーリーの家から

グリーン・ゲイブルズに帰ってきたアンは、

家へ帰ってくることが

いちばんよかったと言います。

旅行に行って帰ってきたら、

「ああ、家がいちばんええわ」というのは、

100年前も変わってないんですね。

ただ、アンは孤児院からもらわれて、

グリーン・ゲイブルズに住むことになった子供

この言葉の意味はもっと深い

のかもしれません。

 

野心を持つということ

ああ、野心を持つということは

たのしいものだわ。

こんなにいろいろと野心があって

うれしいわ。

かぎりがないみたいだけど、

そこがいいんだわ。

ひとつの野心が実現したかと思うと、

またべつのがもっと高いところに

輝いているんだもの。

人生がとても

はりあいのあるものになるわ。

クイーン学院で先生の免許をとるほかに、

試験で一番になれば奨学金がもらえて

大学にいけるかもしれないことを知ったときの

アンのセリフです。

 

目標には限界がなく、

どこまでやればいいのか。

自分は欲張りなのか

という気持ちになることもあります。

アンはばっさりと、

だから人生が張り合いが出てよいのだといい、

自分の素直な「やりたい!」という気持ちを

前向きにとらえたのです。

 

努力の喜び

奨学金がだれのものになろうと、

ちょっともかまわない気持ちよ。

あたしはさいぜんをつくしたんですもの。

「努力のよろこび」

というものがわかりだしたわ。

一生けんめいにやって勝つことのつぎにいいことは、

一生けんめいにやって落ちることなのよ。

 クイーンの試験の結果がどうなろうと、

一生懸命にやったということが

大事なことなんだというアン。

努力のよろこび。

なんかこう

いろんな大事なことを感じて考えたことを

素直に言葉にできるんですよね。アンは。

 

自尊心と後悔

ところがジョンは帰ってこなかったのさ

ブライスの人たちはみな、

ひどく自尊心が強いからね。

けれどわたしはいつもこう

後悔したものさ。

あのときにゆるせばよかったと思ってね。

自分の若い頃のことなんて

話したことのないマリラが、

大事な人に対し

意地を張って許せなかったことを

後悔したセリフ。

自尊心というものが生み出す一瞬の反応は、

人生をねじ曲げてしまうことがある。

後悔しても戻ってこない瞬間があるのだ。

それくらい、自分の心を

どう言葉にして伝えるかということは大切。

素直になるということが、

後戻りできないくらい大切なときがある。

このマリラの言葉が、

アンがギルバートに対して

心をひらくきっかけをあたえたのでしょう。 

 

曲がり角

あたしがクイーンを出てくるときには、

自分のゆくては

まっすぐにのびた道のように思えたのよ。

いつもさきまで

ずっと見とおせる気がしたの。

ところがいま、曲がり角にきたのよ。

曲がり角を曲がったさきに

なにがあるのかは、わからないの。

でも、きっといちばんよいものに

ちがいないと思うの。

それにはまた、

それのすてきによいところが

あると思うわ。

その道がどんなふうにのびているか、

わからないけれど、

どんな光と影があるのか。

クイーンから帰ったアンに、

マシューの死やマリラの病気という出来事が

つぎつぎと襲う。

自分の部屋で一晩考えたアンは、

大学に行くことを諦め、

グリーンゲーブルズから通える学校で

先生になることを決心する。

その気持ちをマリラに語ったセリフがこれだ。

目標を持って必死で勉強して、

1番になり奨学金を手にしたアンだが、

人生の大きな運命には

抗えないし、抗わなかった。

 

この決心は、

アンが自分の部屋で寝る前に一人で考えて

なされた。

人生においては、こういう決断が何回かある。

だれも決めてくれないから、

一人で考えて決めなくちゃいけない。

アンには、なにを大切にすべきか

ということがわかっていたから、

迷いなく、切り替えることができたのだろう。

 

自分勝手に生きてきたボクの中には、

なるべくまっすぐに歩いていきたい

という気持ちが大きいことに気づいた。

これは反省すべきだ。

避けられない曲がり角がある。

それは曲がらざるを得ない。

そして、曲がったその先にはまた

何があるかわからないじゃないか

と切り替える力は

見習うべきものがあると感じた。

糸井重里さんの「試練よ、ドンと来い!」と構えておけば良いという話を思い出す。

 

生きていくうえで大切なこと

アンの地平線は

クイーンから帰ってきた夜を境として

せばめられた。

しかし道がせばめられたとはいえ、

アンは静かな幸福の花が、

その道にずっと咲きみだれている

ことを知った。

真剣な仕事と、

りっぱな望みと、

厚い友情は

アンのものだった。

何者もアンが生まれつき持っている

空想と、夢の国をうばうことは

できないのだった。

そして、道にはつねに

曲がり角があるのだ。

 本の最後に、この文章がある。

可能性はせばめられたけれど、

幸せがある。

目標に向かって突き進むことも大切だけれど、

満足することで幸せは得られるのだ。

そして、

この本に散りばめられた

「生きていくうえで大切なこと」が

最後のこの文章に凝縮されていた。

  • 何事も一生懸命やること。
  • 大きな望みを持つこと。
  • 友を大切にすること。
  • 人生には曲がり角もあること。

目標をもち、一生懸命やるんだけど、

大きな運命的なものには抗えない。

そんなときは満足さえすれば、

いつでも幸せを感じることはできるんだ。

そしてまた、最善をつくしていけば

可能性も消えないのだ。

四つ話のクローバーの「ハッピーコロシアム」の話を思い出す)

 

まとめ

この物語、100年も前に書かれた

とは思えない。

アンは湧き上がるいろんな感情や空想の世界を

ストレートな行動や豊かな言葉で

表現してくるのだが、

そういう様子やセリフを、

リズム感のある日本語に翻訳している

翻訳家・村岡花子さんの凄さもあるのだろうなと感じる。

 

100年たっても、

人間というものが簡単ではないし、

人生にはいろいろあるけれど、

生きていく上で何が大切かということは

何にも変わっていない。

これからも変わらないんだろう。

  

 赤毛のアンの本はいろいろあったのですが、

ボクはこれにしました↓

赤毛のアン (シリーズ赤毛のアン[図書館版] 1)

赤毛のアン (シリーズ赤毛のアン[図書館版] 1)

 

 子供には、これがいいかもと思ってます↓村岡花子さんの訳だし。

赤毛のアン (新装版) (講談社青い鳥文庫)

赤毛のアン (新装版) (講談社青い鳥文庫)