Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

他者からの承認で安易に貢献を感じることなかれ

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前回の「幸福とは世界への「貢献」を感じることで得られる」に続いて、

嫌われる勇気」を教科書とした、

アドラーの教えについての整理(アドラー特集)の続きです。

 

前回書いたとおり、

「幸福は、世の中に貢献できている

と感じること」

で得ることができます。

確かにそれは納得できますよね。

 

しかしここで、注意しなければいけない

ことがあります。

「他人の役に立っている」

ということを感じるために、

他人の期待に応えたり、

他人や世間から評価されようと

しすぎてはいけません。

 

人は、できれば、

誰からも嫌われることなく

生きていきたいし、

他人から承認されたい。

誰にでも、

そういう承認要求はあります。

 

これは、子供の頃から

親や先生から褒められることで

ひとときの満足感や安心感を得ながら

育ってきたせいで、

そういう発想が根付いている

のかもしれません。

 

しかし、

すべての人から嫌われないように

立ち回る生き方は、

不自由極まりないものになります。

本当の自分を捨てて、

他人の人生を生きることになり、

結局、幸せを感じることに

つながりません。

 

そして、

すべての人から嫌われないように

生きることなんて「無理」なのです。

他人が自分のことを

評価するかどうかは、

自分ではなんともできない課題

なのですから。

だから、幸せになりたいからといって、

安易に他人に自分を合わせこもう

とするのは、本末転倒かつ無理があり、

嫌われるかもしれないという

可能性を恐れることなく、

自分の人生を生きていこう。

それが、アドラーの教えの特徴的なところの1つであり、

ベストセラーのタイトルにもなっている

「嫌われる勇気」を持つ

ということなのです。

 

次回は、「まず自分が他人を無条件に信じて関わっていこう」ということについてです。

アドラー特集のまとめで、アドラーの考え方を一気にざっくりと知りたい方はこちらをどうぞ。 

  

注 :ボクの理解できた範囲でまとめたものですので、気になった方は、ぜひ原著を読んでみてください。

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気