Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

まず自分が他人を無条件に信じて関わっていこう

 

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前回の記事「他者からの承認で安易に貢献を感じることなかれ」に続いて、

ベストセラー「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」を教科書とした、

アドラーの教えについての整理(アドラー特集)の続きです。

 

他人からの承認を得ようとせずに、

どうやって自分の居場所を

得ていけば良いのか。 

 その答えは、

「自分は他人に何が与えられるか」

を第一に考え、

世の中や社会、他人に対して

積極的にコミットしていくこと

です。

 

ただ、アドラーの理論は、

言うは易しですが、

実践するのはほんとに難しい。

 

まずは

「他人は仲間だ!」

と信じること

(いわゆる「他者信頼」)

 

「信用」ではなく、「信頼」です。

条件が整っているから信じましょうというのが信用。

これに対して、

理由はないけれど

無条件に信じるのだというのが信頼です。

 

なぜ無条件の信頼が必要かというと、

他人と「横の関係」、つまり、

仲間だと思える関係を

築いていくためです。

疑いの気持ちをもって

他人と接していたら、

相手はそれに気づき、

深い関係なんて

築けるわけがありません。

 

自分ができることはなにか。

それは、とにかくまず自分から他人を信じることなんです。

そして、

他人を仲間だと思い、

その仲間の役に立つだろう

と思えるなにかを

まず自分がやってみることです。

 

それで冷たい反応が帰ってきたら

傷つくかもしれないけれど、

仕方がない。

他人がどう反応するかは、

自分ではどうしようもないので、

そこは良い意味であきらめるのです。

対人関係で傷つかないなんて、基本的にありえないのだから。

そして、自分だって、誰かを傷つけることもあるのだから。

 

冷たい反応を恐れる気持ちではなく、

ちゃんと受け止めてくれる人も

いるかもしれない。

そう思えることが、

他者を信頼するということです。

勇気がいりますが、気持ち次第です。

 

実は、

「他人が自分をどう評価しているか」

を気にしながら生きていく

承認欲求の大きい人は、

自己中心的ともいえます。

大きな世界の中で、

まるで自分が中心にいるような

意識があるということです。

 

「他人が自分になにを与えてくれるのか?」ではなく、

「自分は他人になにを与えられるのか?」という意識で、

生きていくのはどうでしょう。

自分はこの世界の一員ですが、

中心ではないのです。

 

次回は、「ありのままの自分を認めて、やれることやろう」ということについてです。

 アドラー特集のまとめで、アドラーの考え方を一気にざっくりと知りたい方はこちらをどうぞ。

 

注 :ボクの理解できた範囲でまとめたものですので、気になった方は、ぜひ原著を読んでみてください。

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気