Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

勝ち負けにこだわるな

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アドラー特集の前回記事「他者を評価せず存在に感謝しよう」に引き続いて、ベストセラー「嫌われる勇気」を教科書とした、アドラーの教えについての整理していきます。

 

アドラーの教えでは、自分が幸せになるために、まず自分が他人を信頼して仲間と感じることが大切になってきます。

その理由は「まず自分が他人を無条件に信じて関わっていこう」に書いたとおりです。

 

だから、他人との勝ち負けにこだわってはいけません

 

相手が権力争いの気持ちで挑発してきたとしたら、それには乗らずに、リアクションを返さないでおきましょう。(注目をしてほしいという挑発ならば、愛で返すのがよいのでしょうが・・)

もし、戦ってしまって、たとえ勝ったとしても、あとに待っているのは仕返しです。 

 

人の持つ長所と短所はうらはらの関係にあるので、「いいね」と捉えられる特徴を「最悪やなー」と捉えることもできてしまいます。その気になれば、相手に文句を言いたくなるようなことはいくらでも見つけ出すことができるのです。こわいですね。

そして、勝ち負けを気にしだすと、そういう欠点が目について、その人に貢献したいと思う気持ちがどこかに飛んで行ってしまうのです。 

そしたら、自分の幸せが遠くに行ってしまいます。

 

だから、他人との勝ち負けの世界からは、そうそうに逃げてしまい、自分として、今より一歩でも前進することに注力しましょう。

 

ボクは、自分の腕を磨くモチベーションを高めるために、他者との競争を意識することは悪くはないと思います。

スポーツで成功した人なんかは、とてつもない、負けず嫌いだったと聞きますし、当面の世の中では、受験など、競争の世界と全く無縁になるわけにはいかないでしょうから、ある程度、他人に対する自分の立ち位置を意識しておくことも必要かもしれません。

だから、やっぱりバランスなんだと思います。

自分を高める意識を少しだけ加速させるスパイスとして、他者との競争を少しだけ意識してもいい。だけど、他者に優しくできないほどの意識を持ってしまってはいけないよということなんだと思います。

 

これは、「普通であることの勇気」にも書いた、未来のことを少し意識することで、今を丁寧に生きる力が湧いてくることもあるけれど、あまり未来のことばかり考えていると、今を充実して生きられないという話に少し似てますね。

 

 アドラー特集の総まとめはこちらです。

life-voyage.hatenablog.com

 

 

注 :この記事は、ボクの理解できた範囲でまとめたものですので、気になった方は、ぜひ原著を読んでみてください。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え