子供には、気になることは、自分で調べて、考えて、伝えて、動いて、聞いたりして、
何かを生み出したり、困った人を助けたりして、人生をイキイキと、自分で切り拓いていけるような人になってほしい。
そのために、父親として何ができるのか。
一人目の娘が生まれてから12年間以上、ずっと考えてきた。
そうしているうちに、子供は3人になった。
父親である自分自身も、まだまだ未熟ではある。
だけど、何か子供たちにとって、役に立てることがあるのではないか。
そんな思いで、いろいろと教育本を読み漁っているが、今回読んだ「賢い子に育てる究極のコツ」は、なかなかよくって、子育ての大きな軸を教えてくれた。
少しだけ紹介したいと思う。
親の関わり方が大切
ほっとくのが一番いい。
いろいろ試行錯誤をしてきて、子供のことを見ていると、そんな結論に差し掛かりつつあった。
だって、ああだこうだ言っても、やりたくないものはやらないし、やらされ感を持ちながらやっても、意味がない。
しかも、いろいろアドバイスしたら、自分で考えなくなるし、自分で手探りする習慣がなくなる。
失敗しながら、ああ、こんな感じでやると失敗するんだと、自分の肌感覚で感じながら成長するのが一番いい。
だから、放っておくのが一番いい。
しかし、16万人の脳のMRI画像を見てきた脳の専門家の著者は、こう断言している。
親の関わり方がとても大事。
そもそも、子供の何を伸ばせばいいのか?
結論から言ってしまうと、
好奇心です。らしいです。
子供のもつ好奇心を十分に伸ばすことが大切だということです。
好奇心があれば、興味を持ったものを調べたり、考えたりすることで、どんどん脳の回路が太くなる。鍛えれば鍛えるほど脳は変化していくのだ(脳の可塑性)。
そして、何か一つの能力が伸びると、他の部分の能力も伸びていく(汎化というらしい)。
興味がわいたこと、得意なことに、とことんのめり込んで、徹底して伸ばしていけばよいらしいのだ。
このように、自分で自分の脳力を伸ばす起点になるのは、好奇心なのです。
少し話は変わりますが、痴呆症の防止には、
- コミュニケーション
- 運動
- 好奇心をもつこと
が効くらしいです。
筆者は痴呆症の治療や研究を続けてきたらしいのですが、そんな筆者だからこそ、明確にこの「好奇心」というキーワードを断言できたのかもしれません。
親はどう関わればいいのか?
子供が自分で脳を鍛えていくために、親ができることは、子供の好奇心を伸ばしてやることです。
その子の好奇心はどこにあるのか。
どのように関われば、伸びるタイプなのか。
これらを見極めて、人間が脳を発達させる年齢や個人差も考えながら、 うまく好奇心をくすぐってやることなのです。
具体的な方法として挙げられているのが、
図鑑でバーチャルな知識を身につけて、それを現実社会のリアルな体験と結びつけてあげるということです。
つまり、
- 昆虫図鑑 × 虫取り網、虫眼鏡
- 乗り物図鑑 × カメラ
- 宇宙図鑑 × 天体望遠鏡
みたいな感じです。
いろいろな図鑑を見てみようという感じになるには、好き嫌いが邪魔をしてくるので、好き嫌いがあまりはっきりしていない3、4歳までが一番いいみたいです。
しかし、5歳を超えても、遅くはないとのことです。
親もときどき図鑑を読んで、ときどき声に出すことが、子供が図鑑を読む習慣を身につけることに役立つようです。
あとは、夢を後押しすること。
自らの目標に向かって頑張れるようになる「夢」は、好奇心を伸ばすチャンス。
なんでもいいし、変わっていってもいいけど、そのときに子供達がのめりこむような夢を後押しすることが、好奇心を伸ばすことにつながるようです。
何を学ぶべきかは年齢によって変わる
脳は、頭の後ろのほうから前に向かって順番に成長していくらしく、脳が司る分野をそのタイミングで鍛えることが、とても効率的なのだとか。
個人差や性差(男の子のほうがちょっと遅い)はあるみたいですが、だいたいは次のような感じとなる。
- 0歳〜:目と耳 ←図鑑や音楽
- 3歳〜5歳:手先の器用さ、音感 ← 楽器、運動
- 8歳〜10歳:言語能力 ← 英語
- 10歳〜 :対人関係 ← コミュニケーション
とにかく好奇心を伸ばそう
やはり親にできることは限られていますが、何かが気になって、調べようという習慣やその原点となる好奇心を伸ばすために、特に小さい頃は、親が関わり、図鑑を一緒に見たり、それを実際に見にいくために外に連れ出したりすることはできる。
そして、子供達の夢を後押ししてやることもできるのです。
さあ、子供に図鑑をプレゼントしましょうか。
最近は、図鑑もDVD付きですね。