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Voyage of Life

日々の読書、子育て、暮らし、仕事から学んだコト

変化が求められる時代にやるべき7つのこと(嫌われ者の流儀より)

堀江貴文氏×茂木健一郎氏の対談をまとめた「嫌われ者の流儀」の読書メモを読み返しました。

 

堀江氏のライブドア事件による収監直前の対談であり、お二人の自由な発想と世界観・歴史観、熱い想いに触れ、視野が広がるとともに、やっぱりこのままではイカンよなあと、奮い立ったのを思い出します。

 

グッときたところを踏まえて、日本の風土病は深刻で、時代は変化を求めているということ。そして、こんな時代にやるべき7つのことをまとめてみました。

 

日本の風土病は深刻である。

ライブドア事件の真相を聞くと、日本とは、こういう国だったのかと、衝撃を受けた。 堀江氏の行動や言動は、いわゆる「空気を読む」ものではない。 理不尽に対してはっきりNoを言うことになるから、既得権益者が牛耳る社会から、バッシングを受けることになる。生意気だということになる。

今回のライブドア事件も、彼らに言わせると、どうとでも受け取れる法律の中で、検察が動き、マスコミが煽った結果であり、その根底には嫌われ者を排除しようという、日本の風土病に基づく排除システムが働いた結果だということだ。

これは、村上ファンドの事件も、小沢一郎氏の件も同じであり、さかのぼると、坂本竜馬暗殺も同じである。 維新の会の橋下氏もそうなのかもしれない。

法律なんて、解釈次第なところがあって、裁判官も検事も交流していて仲がいいというのだ。

正義とは何か?

堀江氏は言う。

「結局、この国では勝った方が正義なのだ。」と。

 

しかし変化が求められる時代。

日本人はもっと異端者に寛容になるべきだ。

茂木氏は言う。

「競争が激化するグローバルな経済の中での日本の競争力を保たねばならない。・・そのためには予定調和では無理だ。インターネットとともにやってきた新しい経済の文法の下では、少数派、異端者こそが次の大きな波を創り出すからである。既得権益者や、既成の秩序の側に立つ者から見れば、嫌われ者ぐらいの方がいい。嫌われ者でなければ、新しいことなどできやしない。・・嫌われても嫌われても、根拠のない自信と、新しい時代への確信と、無限に尽きることのない愛をもって、どんどん頑張って欲しい。」

「もちろん、私たち全員が新時代の開拓者になるわけではない。・・社会は多様であり、みんな違ってみんないい。・・それでも、私たちは、もう少し異端者に対して寛容になることを学ぶべきではないか。」

本のタイトルにもなっている「嫌われ者」とは、既得権益者や既成の秩序にある理不尽に対して、おかしいと気づき、物事をはっきり言う人。行動する人である。

 

 

1.本音でモノを言おう。

変化を起こすためには、本音でモノを言って議論を尽くすことが必要だ。 本音の議論をしないことには今までのやり方を変えようがないのだ。 日本人の多くは、議論で否定されると、人間性までも否定されたと思ってしまうのではないか。 その後でも相手と今まで通りに付き合える外国人のように、ディベートという文化を理解する必要がある。

 

2.論理と情熱を併せ持とう。

堀江氏は、圧倒的にたくさんの情報をインプットし、考えるスピードも速い、いわゆる天才だと思う。

学ぶべきところは、感情を横に置き、冷静に、論理的にモノをみていること。しかし人間というものをよくわかっていて、そのうえで、世の中を変えたいという情熱を持ち、よりよい社会に向けてこうすべきというところを組み立て、行動するというところだ。

日本の技術者は、そこそこいいものは作るが、これを絶対に社会の役に立ててやろう、世の中を変えてやろうという執着がない。インセイン(狂気)が足りないと茂木氏は言う。

次のロケット打ち上げ実験の意義に疑問を呈する技術者に対して、堀江氏はこう答えたようだ。

「データ云々ではなく、とにかく打ち上げを成功させ続けて、チームのモチベーションを上げていかないとロケットは成功しない。モチベーションを上げるのが主目的なんだ」

これは、冷静な技術者だけでは出てこない発想だ。 人を動かすために必要なことを知っているからこその、冷静な判断なのかもしれない。

そういう意味では、この例において、技術者がインセインを持っていなかったのかというのはよくわからないが、とにかく、リスクを冒して、人を説得してでも、やりたいんだ!という気持ちを感じなかったということなのだろう。

 

3.失敗を許容し、いいところを褒め合おう。

ライブドア事件もそうだが、とかく世論は必要以上に失敗を攻め立てる。

堀江氏は言う。

「人間は誰でも失敗するし、失敗を必要以上に責めても叩いてもなんにもならないでしょう。・・失敗をしたから人格否定していたら、人間なんて育たないでしょ」

「誰にだって悪い面はあるわけだから、悪いところをあげつらっていくと、当然、自分もディスられることになる。逆に、あの人にもいいところがあるはずだって褒め合うようにしたら、すごくいい社会になると思いません?」

人は誰でも失敗する。悪いところだってある。そこに焦点をあててもなんにもならない。 普通ならわかることだが、世論というか、匿名のマスコミとかになると、人間性を失い、必要以上に攻撃が行われるのだ。

その他の、堀江氏の人間に対する冷静な見方には、以下のようなものもある。変に期待しないから良い面もあるのだろう。

  • 結局、みんな自分を基準にして物事を考えて、思い込みで動く。
  • 何回言ってもわからないもんだ。繰り返して言わなきゃ理解ができない。
  • みんなどうせすぐ忘れるんだから、誰がどう言ったとか、褒めたとか叩いたとか、気にしてもしょうがない。

 

4.安定なんて不可能だから、チャレンジしよう。

多くの人は安心とか安定を求めていて、国家から与えられた幻想「変わらない=安定」を信じている。

安定することなんて不可能なのに、変わることを拒み、チャレンジしない。

チャレンジする人や成功した人を引き摺りおろす。

多数派だから正義なんだっていう思い込みに安心するサイレントマジョリティは、黙って社会のルールに従って、みんなと同じ意見を言う。 堀江氏は言う。

「多分もっといいものがあることを知らないか見て見ぬふりをしてるんだと思う。だからサイレント・マジョリティの安心感をぶち壊さなきゃいけないんですよ・・自分の中の価値観や思い込みが壊れる瞬間って誰にでもあると思う。」

安心感を壊すとは、こういうことだろうか。 例えば、このまま過ごしていたら、いつか年金がもらえると思ったら大間違いということに気づくとか。 大企業にいて、終身雇用だと思っていても、突然、会社がなくなるとか。 そういう意味では、すでに、そういうことが身近で起こってきているから、変化しなければ生き残れない と感じ始めている人は増えてきているはずなのだが、ゆでガエル的に、まだいけると感じているのかもしれない。

 

5.個人から革命をおこそう。

茂木氏は、次のように語り、個人の力を信じている。

「どんなに無力で弱々しいように見える一匹の蝶の羽ばたきであっても、やがては無視できない大きな力となって別の場所に予測不能な影響を及ぼすという考え方です。僕はいつもそのことを胸に、個人として行動するよう心がけています。」

確かに、科学技術の進歩により、個人の力が強くなり、国家の存在が弱くなってきた。 アルカイダという民間組織がアメリカという国家を動かしたり、ウィキリークスも国家を脅かす。 ISなどは世界を不安がらせる。

しかし、そこは、さすが堀江さん。冷静に見ていて、革命のためには、民放のキャスター総入れ替えし、世論を動かすとか、政治や外圧など、今ある枠組みをぶち壊すような上からの大きな変化が必要と言う。 個人のネット活用では時間がかかりすぎるというのだ。

もちろん、それを起こすために僕らができることは、個人で羽をバタつかせることくらいなのだが。

堀江氏は、誰も文句を言えないような成功体験を見せつけることで、日本社会が「やる気」や「自信」を取り戻せるのではないかという。ロケット打ち上げ事業に挑んでいるのは、それが理由になっているらしい。熱いな。

 

6.技術者を大切にしよう。

世の中を変えるものは政治ではない、テクノロジーだと二人は言う。

そのためには、グーグルのように、技術者をリスペクトすることが大切。 僕も技術者の端くれであり、この言葉は、この本で最も印象的で勇気をくれるものだった。

世の中を変えるのは、テクノロジーなんだ!

そして、二人は私塾への思いを語った。

「ジャンルを問わずいろんな研究ができて、マネタイズできるものはどんどんしていく。一般からも資金をいっぱい集めて基金も作る。数百億円レベルの予算で面白い研究をどんどんやる私塾ってどうですか?」

「教えたり学ぶんじゃなくて、一緒に研究すればよい」

「教科書に書いてあるようなことは自分で勝手に勉強しちゃえばいい。」

「それをやっているのがグーグル。」

「「テクノロジーが世界を変える」という信念を持った、研究開発に特化した場所を作る」

茂木氏は言う。

「つまりはカリスマでありビジョナリーを持った技術者がリーダーになれる社会じゃないとダメなんだな。・・小学生のときからそんな気概と情熱を持てるような教育システムにしないとなあ。」

 

7.魅力的な人間になろう。

日本が国際化していないと判断される最大の根拠は、英語ができないことではなく、分析的、論理的な思考ができないことらしい。 情緒的に、ダメだからダメ。と反応するようでは、国際的には通用しないのだ。

また、アメリカの大学とかは、学力テストとか、そういうのではなく、総合的判断で人を選ぶ時代になっているらしい。 パーティをやるとしたときに、誰を呼ぶか?というとき、選ばれるような資質が大切になる。 カネや地位がなくても、なんか魅力的!という人物になれるか?が問われているとのこと。 なるほどなあ。

 

まとめ

日本の風土病は深刻だが、時代は変化を求めている。

生き残るために、以下の7つを実践しよう。

  • 本音でものを言おう。
  • 論理と情熱を併せ持とう。
  • 失敗を許容し、いいところを褒め合おう。
  • 安定なんて不可能だから、チャレンジしよう。
  • 個人から革命をおこそう。
  • 技術者を大切にしよう。
  • 魅力的な人間になろう。

 

嫌われ者の流儀

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