1998年に心理学者で臨床セラピストであるリチャード・カールソンのベストセラー「小さいことにくよくよするな!しょせん、すべては小さなこと」について書いた昔の読書メモを、今日は書き起こします。
一度は聞いたことのある考え方がほとんどですが、本書をよめば、考え方を少し変えることによって、もっともっと穏やかな気持ちで生きていけるんだなという気持ちになりました。
人生の目的とは
- あなたが死んでも、やりかけの仕事は残る。
- 人生の目的は、すべてをやりとげることではなく、その一歩ずつの過程を楽しみながら、愛情のある暮らしを送ることにある。
生きる目的は、人によって分かれるかもしれません。
偉大な業績を手に入れることや、莫大なお金を手に入れることや、大きな家に住むことを目標とする人もいるでしょう。
しかし、それらを手に入れたとしても、日常が孤独でいらいらするものだったら、やはり人生は空しいものになるのではないでしょうか。
人はついつい、優先順位や、手段と目的を取り違えたりしてしまいますが、大きな目的を見失わないようにしたいものです。
旅の目的は、早く目的地に着くことではなく、いかに道中を楽しむかですものね。
いまこの瞬間に心を向ける
そのためには、「いまこの瞬間に心を向ける」のがよいということです。
- いまのこの瞬間より過去の問題や将来の不安を優先させたあげくに、不安や欲求不満や失望にとりつかれてしまう。
- 私たちにはいましかない。コントロールできるのはいましかない。
- 忍耐強くなるには、いまこの瞬間に心を向けることだ。
- 幸せはいまいる場所にある。
- 一度に一つのことだけをする。
子育てが終わったら楽になるはず。 借金が返済し終わったら、幸せな時間が待っているはず。 そういう考え方をしていると、気付いたら、人生が終わってしまいます。
ボクも、3人の子育てで、てんやわんやの毎日ですが、このてんやわんやの毎日の中の幸せをしっかりと噛みしめたいと思いました。
子供が駄々をこねたり、すぐに泣いたり、甘えてきたり、自分の時間を持たないことや、自分のペースで物事を進められないことに不満を感じるときもあります。
しかし、そんな時間は今しかないし、あとで振り返ると、宝物のような時間になるのでしょう。
正しさより思いやりを優先する
- 穏やかで落ち着いた人になるためには、ほとんどの場合、正しさより思いやりを優先させなければならない
- 自分に向けられた批判に同意する
- 相手の正しさを主張させる
- 相手の意見を理解する
- この世の全員に認められるのは不可能だという事実を受け入れる
- ほしいものよりも持っているものを意識する
- 人のせいにすれば、自分の幸不幸は自分でコントロールできず、・・生きることに無気力になる
- 人をほめる
- アラ探しをしない
- 穏やかで愛情深い人になるのが第一の目標だとしたら、意味のある業績とは親切や幸福という要素を大切にすること
- 人生の業績・・・自分や他人に親切にしたか?ことが起きたときに落ち着いていられたか?自分は幸せか?怒りを心にとどめず水に流すことができたか?かたくなすぎなかったか?人を許したか?
- ネガティブなのは自分の思考であって、自分の人生ではない
- 一番大切なことはなにか?
いくら正しいことを言ったり、相手を打ち負かしても、穏やかさを失ってしまっては、意味がありません。
人は自分一人では何もできないのですから、他人を思いやり、他人を誉めたたえ、助けてもらいながら、しかし、あまり期待せず、他人のせいにせず、前向きにやっていくのがよさそうです。
小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)
- 作者: リチャードカールソン,Richard Carlson,小沢瑞穂
- 出版社/メーカー: サンマーク出版
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