ぐもじんです。
四人の子供たち全員が東大理Ⅲという最難関大学に合格した佐藤家のお母さん、佐藤亮子さんの書かれた本を読んだ。
徹底的に子供たちをサポートしてきたその姿勢には、賛否両論あるのかもしれないが、その経験の中で培ってこられた子育てや学力向上のヒントを教えてくれている。
すこしだけ紹介しておこう。
持って生まれた性格は変わらないことを念頭におく
4人を育てて、 持って生まれた性格は基本的にはずっと変わらないんだ ということに気がつきました
のんびり屋の子に、計画的に動けというのには限界があるということだ。
うちは子供三人だが、これはよく理解できる。
姉と妹の性格はやっぱり違う。
だから、同じような行動を求めることは難しい。
それぞれの性格に合わせた動き方を取る必要があるのだ。
性格は変わらないが、成長すれば、さすがに少し考えて行動するようになる。そうすれば、だいぶ計画的にもなってきたし、それを待ってやれば良いというのが、最近の子供たち、特に姉ちゃんの成長を見て感じていたことである。
淡々と勉強すること、習慣にすること
勉強は淡々とすると辛くありません。なぜするのかと意味づけしたり、「がんばるぞ」と力むと続きません
大人になっていく過程では、「やる意味」とか「正義」とか「正解」とかがものすごく気になる時期があるはずで、そこをあまり考えるなというのは、なかなか難しい話だとは思う。
ただ、習慣にすることが一番楽なんだろう。
佐藤家では、1歳の頃からくもんを習っていたり、プリントをしたり、とにかく、勉強することは当たり前になっていたようだ。
学力に応じた教材を選ぶ
子どもの力に合っている教材とは、「8割はすらすら解けるけれど、あとの2割は難しい」と感じる問題のことです
どういう教材を選ぶべきかという悩みに、ずばり手がかりをくれたのが、この言葉である。フロー状態に入るには、能力と難易度のバランス取りが大事というのを聞いたことがあるが、ここに佐藤家はすごく気を使っているのだなと思う。
おそらく、8割すらすらーという教材を完了させて、実力をアップさせては、次はまたその実力に応じた教材をやらせてみるという感じで、ものすごい量を高速回転でやっていったのではないかと思う。
見直しは大事だが全てを見直さなくていい
×を見直すときに気をつけていただきたいのは、全部の×を見直さないということ(略)「惜しい2問」の見直しを繰り返すと実力が確実についていきます
見直しは全部でしょ。と思っていたが、そういう考え方もあるのだ。
ワンスルーでなるべく多くのものを刈り取ろうという貧乏性ではなく、多少ザルからこぼれ落ちるものがあっても、少しずつ、いい気分で実力を高めていけばいいじゃないかという考え方があることを知った。高速回転で量をこなすやり方とセットになるのだろうけれど。
試験勉強は暗記ものを先にやる
時間がかかる暗記項目や苦手な科目を先に。国語は漢字だけでも先に覚えておくと後がラク。次に数学や理科の勉強をするとゆったりした日程が組めます
定期テストの勉強に対する時間の使い方などの細かい体験談も記されていた。
暗記ものを先にやると、忘れてしまいそうだけれど、暗記ものをワンスルー先にやってしまうと、気分が楽になるということなのかもしれない。隙間時間も、暗記した内容の復習に使えたりしそうだし。
学力を上げるには問題集が一番
学力を上げるなら問題集をするのが一番です。教科書や参考書でだいたいの内容を理解したら、早い段階で問題集に移ります
問題集が一番いいということをここまで明確に語っていることが印象深かった。
仕事でもなんでも、教科書を見て「ふーん」というのでは、わかった気になっているだけかもしれない。自分の身についているかどうかがわからない。仕事をやってみて初めて、自分のわかっていること、わかっていないことを感じながら、知識が身につく。
勉強もそれは同じだというのだ。
4割理解したと思ったら問題集でいいとまで語られていた。
学力を高めるなら問題集をやるべし/「東大理Ⅲ合格百発百中 絶対やるべき勉強法」 - 1分★読書
問題集の1回目は答えを書き写してもいい
問題集を「答えを書き入れながら読む」感覚で内容を習得する方法です。「問題集を読む」方式は国語や社会、理科でも同じです。
問題集は、とっつきやすい薄いタイプのものがいいらしい。
それを3回繰り返すという。
1回目は、答えを書き入れながら読めばいいのだ。3回目に解ければいい。
ここでも、難易度のコントロールに気を使っている。
子供の力に合ってる教材とは〇〇な教材/「東大理Ⅲ合格百発百中 絶対やるべき勉強法」 - 1分★読書
同じ教科を固めて勉強した方が力がつく
1週間同じ教科を続けることで、1つの単元が終わるなど力がひとまとまりになります
英語と数学を週のなかで繰り返すよりも、今週は英語をやってしまうという方が、まとまりのある知識が身につくとのことだ。
教科が多いので大変だが、宿題とは別の勉強を日頃少しずつやっていくときには、 こういうやり方を取り入れてみるのがよさそうだ。
まとめ
佐藤家のお母さんは、予想以上にきめ細かいフォローとサポートを行なっていました。
なかなか真似できるものではないけれど、そのヒントは何か活かせそうな気がしましたよ。それではー。
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