2020年オリンピックの東京招致が決定するまでには、オールジャパンで対応した、たくさんの人たちの努力があったと聞きます。
その招致の意義については、前回エントリーで書いたとおり、経済効果3兆円というような数字に表せるものだけではないようです。
いわゆる、プライスレスな価値があるのでしょう。
しかし今回は、敢えて、3兆円という数字を切り口に考えてみました。
兆円規模のお金が動く話として、すぐ思い出されるのは、最近の原発停止によって生じている電力会社の赤字の話です。
原発を1基再稼働すれば年数百億~千数百億円の燃料費を削減できる。
電力会社の赤字は、徐々に電気料金に反映され、電気代が上がってきています。
原子力発電所の稼働停止は、オリンピックが我々の暮らしに影響を与えるよりも、ずっと直接的な影響を我々に与え始めているのです。
しかも、毎年兆円単位のお金が日本から中東の産油国などに流れていくのです。
毎年ですよ。
消費税を上げる上げないの話がありますが、いつの間にか、消費税並みのお金が吸い取られ、国のために役立てられることもなく、海外に出て行っているのです。
そう考えると、
オリンピックの招致決定を、3兆円レベルの経済効果をゲットできる出来事として、国を挙げて喜ぶのであれば、原発を再稼働することについても、兆円規模の国内のお金を海外に流出させなくてよくなった出来事として、国を挙げて喜ぶべきでしょう。
確かに、起きてしまった事故の被害者の方々のことを考えると、話はそう簡単ではありません。
しかし、原発再稼働も、オリンピック招致と同じくらい、国の富を確保し、経済や雇用を確保し、日本の子供たちに貢献するための大事なプロジェクトなんだと思います。
いい加減なことを許すわけにはいきませんが、こちらもそれだけのビッグなメリットを持つ大きな話。背負う必要のあるリスクを、どうやって受け容れられるように技術で勝負するのか。
こっちも、しっかりと見守り、応援しようではありませんか。
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以上でーす。