■ 子供の視力低下
小学生の視力が年々低下している。
文部科学省が実施している学校保健統計調査では、裸眼視力1.0未満の小学生は平成14年度は25.67%だったが、平成24年度で30.68%となったらしい。
(学校保健統計調査 平成24年度 9ページ参照)
■ なぜ視力が低下するのか?
子供の眼が悪くなる原因について、プレジデント Family (ファミリー) 2014年 02月号では、眼の構造やメカニズムに触れながら、分かりやすく書いてあった。
はやい話、携帯型ゲーム機を子供に与え、自由にやらせていると、必ずと言っていいほど、近視になりそうだ。
僕の理解では、眼が悪くなるメカニズムは次の通りだ(トップの図参照)。
- 近くのものを長時間集中して見ていると目が疲れる。
- つまり、水晶体(レンズ)の厚さを調整している毛様体筋が疲れて、遠くを見ても、ピントが合いづらくなる。
- これは、一時的な仮性近視の状態で、眼科の目薬や遠くを見る習慣の導入によって改善する可能性がある。【仮性近視】
- しかし、眼が疲れた状態を続けると、眼軸長(角膜から網膜までの長さ:眼の奥行)が、逆に伸びてしまう。
- 水晶体の厚さを自由に調整できたとしても、眼軸長が長くなってしまえば、網膜の手前に焦点が来てしまうので、ぼやけてしまう。【真性近視】
4番目に書いた、眼軸長が伸びてしまうメカニズムには触れられていないのが不満だが、そういうデータが出てきたとのことだ。
とにかく、真性近視に至るきっかけは、近くのものを長時間見続ける生活習慣にあるようだ。
携帯ゲーム機は、かなり集中して画面を見続けるので、こういうメカニズムなのであれば、近視製造機と言われるのもうなづける。
■ では、どうすればよいのか?
プレジデントFamilyには、いろいろな対策が書かれている。
まずは、携帯型ゲームは、1日1回15分にせよ。とのこと。
そりゃ、できればいいけど、あったらやってしまうだろうから、与えないのが一番だ。でも、ここ一番、子供に静かにしてほしいときとかもあるし、なかなか難しい。
あとは、時々、遠くのものを見る習慣をつけるため、勉強机を壁向きにしないとか、そういう提案もあり、なるほどと思った。
僕も、親父として、ついつい子供が欲しがるおもちゃを買ってしまうのだが、子供の眼を守るという視点で、やれることをやっていこうという決意を新たにした。
そして、自分としても、仕事やスマフォをしていても、時々遠くを見るという習慣を忘れないようにしたい。
■ 眼に優しい携帯ゲーム機をソフトで実現できないか?
ジャストアイデアだが、携帯ゲームの中で、遠くを見ているときの眼の動きをさせるような画面が作れないものだろうか。
3Dの時代なのだから、グラフィック上で奥行きを作って、遠くを見させるということができれば、時々、毛様体筋をリラックスさせることができる。
そういう画面を時々織り交ぜることで、眼に優しい携帯ゲーム、ひいては、スマフォアプリなどが生まれると思うのだ。
どうかなー。