今日の日経新聞には、LED殺菌を虫歯予防に活用するための歯磨き粉の話が出ていた。
化粧品製造・販売のビューティードア(堺市、藤田百合子社長)は今月、発光ダイオード(LED)を使い、殺菌効果を長持ちさせた新型の歯磨き粉を発売する。酸化チタンを用いた独自成分を歯の表面に吸着させ、口をすすいだ後、付属のLED灯で歯を1分間照らす。殺菌作用は24時間持続するといい、虫歯の予防につながる。
塗るのは酸化チタン。いわゆる光触媒という原理を使っているのだろう。
建物の外壁などではなく、歯に塗るというのがとても斬新である。
イタリアの大学で開発されたというのは少し意外だ。
しかし、24時間しか持続しないというのは、ちょっと面倒な気がする。
コストについては、61gで1800円。1日2gとすると30日でなくなる。
年間2万ちょいなので、まあ値段はそれなりなのかもしれない。
しかし、手間を考えると、おっくうになる。
そういう意味では、最近聞いた3DSという予防法が気になる。
マウスピースに加えた抗菌材を作用させるという治療を、自分で夜に半年ごとに行うことにより、半年は虫歯菌がいなくなるというものだ。
このコストは1回3~5万円と少し高いが、毎日、口の中に光を当てるよりはマシな気がする。
歯の予防に薬や殺菌を行うという発想が、やっと出てきた気がする。
歯医者さんには、実は商売敵なのかもしれないが、歯はとても大切だと思うので、新しい技術をどんどん開発していってほしいものだ。