この2月、日本でも大雪が振り、気候が明らかに変わってきていることを感じずにはいられない。
世界に目を向けても、やはり、地球の気候というか環境が明らかにおかしいことを伝えるニュースが目立つ。
代表的なものを紹介しよう。
キリバスが水没の危機
気候変動による海面上昇で国土が水没の危機に直面している太平洋の島国キリバスに対し、南太平洋の小国フィジーが「いざとなれば全員受け入れる」と申し出ている。
太平洋の島の水没の危機の話は、今に始まったことではない。ツバルという国のことをよく聞いたが、このニュースはキリバスのものだ。
いざというときはフィジーがキリバス全員を受け入れるというのは、いい話なのだが、これは遠くない未来に確実に起こってくることの、序章に過ぎない気がしてくる。
キリバスとか、フィジーとか、ツバルってどこよ?という方は、以下をご覧ください。キリバスは、ツバルより人口も9倍くらい大きく、9万2千人が暮らしているようです。話の規模が大きくなってきている感じですね。
外務省: わかる!国際情勢 Vol.27 水没が懸念される国々~ツバルを通して見る太平洋島嶼国
アメリカ東部の猛吹雪:スノーマゲドン?
この冬、厳しい寒波に繰り返し見舞われている米東部では12日から13日にかけ、再び吹雪となり、アトランタやニューヨーク、首都ワシントンなど各地で航空便1万便以上が欠航したほか、米メディアによると、悪天候に絡んで少なくとも18人が死亡した。ワシントンでは13日、政府機関が閉鎖された。
18名の方が亡くなり、政府機関が閉鎖されるほどの寒波。というか、吹雪。
温暖化の裏返しで寒波が生じる?という説もあるが、いったいどうなっているのか。
ジャワ島の火山噴火
インドネシア・ジャワ(Java)島東部クディリ(Kediri)にあるケルート山(Mount Kelud、1731メートル)が大噴火し、14日、約20万人に避難命令が出された。熱された火山灰や火山弾が火口から半径15キロの範囲に降り注いでいる。
20万人の避難って、すごい規模だ。
火山活動や地震活動が活発になるのは、なんらかの周期的なものなのだろうか。
富士山は大丈夫なのだろうか。
中国の大気汚染:北京は居住に適さず
政府系シンクタンク、上海社会科学院などがこのほどまとめた報告書は、北京の大気汚染状況を「人類の居住に適さないレベル」と指摘。呼吸器系疾患などの健康被害も相次いでおり、市民の不満が高まっている。
北京は人類の居住に適さないレベルという報告を政府系シンクタンクが出すというのはスゴイ。市民にどうしろというのだろうか。
中国だから、収まっているのかもしれないが、人類らしい暮らしを取り戻すために、効率と成長最優先の生活に少しブレーキを踏むような規制が必要だろう。
そして、技術でこれを乗り越えなければならない。
やはり、電気自動車や排ガス規制は必要だろう。規制しきれないのはなぜなのだろう。
インドの大気汚染:PM2.5濃度が安全レベルの60倍
インドの首都ニューデリーが中国の北京を抑えて世界最悪の大気汚染都市になったとする調査結果を、インドの研究機関、科学環境センター(CSE)がこのほどまとめた。それによると、11月から1月にかけてのニューデリーは、大気汚染の原因となる微小粒子状物質PM2・5の濃度が1立方メートル当たり平均575マイクログラムに達し、安全とされるレベルの60倍に上った。一方、北京のPM2・5濃度はピーク時で400マイクログラムだった。
中国のニュースは良く聞いていたが、インドもすごいんだね。というか北京よりもスゴイ。あまり手を打っていないようだ。
まとめ
最後の大気汚染はダイレクトに人為的なものだが、キリバスの水没やアメリカの猛吹雪も間接的には、温室効果ガスの濃度急上昇の影響もあるのだろう。
火山は仕方ない気がするが、 我々は、空気を吸って生きていくのだから、なにせ、空気をきれいにすることを、もっと最優先してもよい気がする。