今日出会ったサイトの記事(以下)に、組織が生き抜くためのヒントがありました。
集合知が衆愚になるのはバイアスが原因、そして衆愚化するのを防ぐ方法 - GIGAZINE
■集合知とは何か?
集団から得た意見は専門家1人で出した答えよりも正解に近づくという「集合知」の存在が知られています。
「3人寄れば文殊の知恵」的に、一人で考えるのではなく、みんなで考えた方が正解に近づくという話が「集合知」です。
■集合知が衆愚になるとき
集団が各個人の持つ幅広い予想から意見を出せば賢明な答えになるのですが、何かのバイアスがかかった時、つまり互いが影響を与えたり外部の要因に影響されたりした時に、集合知は愚かなものとなってしまう
しかし、集団心理というものが働いたとき、「集合知」は「衆愚」になりかねないというのです。
集団心理。つまり、何かのバイアスや互いの影響などをどれだけ受けやすいかというメンバーのメンタルが大切になります。
この話を聞くと、第2次世界大戦に愚直に突き進んでいった日本軍の失敗の本質の話を思い出しました。
超入門 失敗の本質 〜組織の問題を解く8つの鍵〜 | Voyage of Life
この記事から一部、抜粋し、衆愚に走る具体例を挙げてみます。
日本軍上層部の特徴として、
「現場を押さえつける権威主義」
「現場の専門家の意見を聞かない傲慢さ」
があった。
例えば、現場の意見を取り入れない権威主義が存在するときには、皆が自分の意見を言わないようになるでしょう。
「空気とは、合理的な議論を行わせずに、問題の全体像をある一部の正論から染め上げてしまう効果を持つ。」
また、今もそうですが、空気を読んで、自分の意見を言わずになんとなく流す人が多いと、みんなで考えているようでも、間違った方向にみんなで進んでいくだけになってしまうのです。
■衆愚にならずに、集合知を活かすには
せっかくみんなで働いているのです。
1プラス1を3にも4にもしていきたい。
衆愚にならずに、集合知を活かしていくには、まず、詳細をよく知る現場の人間が、自らの考えに基づいて、物事を組織に伝えていくことが大切だと思います。
そして、組織の上に立つものは、そういうことを歓迎する空気を作らねばならないでしょう。
つまり、異なる意見を思いきって発言してくる(時にうるさい)人間を評価しないことは、イエスマンを増やすことにつながり、組織は衰退の道を歩む原因になるのです。
組織の活力を維持するためには、他の意見や過去にとらわれず、自分のアタマで考えて、その考えをはっきりと発言できる人間をいかにして確保するかにかかっているのです。
組織に属する個人については、いわゆるアドラーの「嫌われる勇気」を持つ必要があるでしょう。
嫌われる勇気 <読書メモ> | Voyage of Life
今日は、以上でーす。
「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ
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