Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

日本人の強みとは何か?

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少子高齢化、新興国の成長、組織の意思決定の弱さなど、日本の未来について憂う声をよく聞きます。

海外と仕事をしていても、仕事のスピードや合理性などは確かに日本の方が劣っていると感じます。

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しかしその一方で、やはり日本の強みというものがあるのです。

 

グローバルも大切だが、日本にはたくさんの魅力があるから、スーパードメスティックな生き方が、長期的にはグローバルな力にも通づるんだ ということを熱く語っている「君は、世界がうらやむ武器を持っている(田村耕太郎)」を読んで、日本人の強みとは何なのかを整理して13個挙げてみました。

 

日本人の強み

1: 計画の正確な実行力

たしかに一度決めたことはきっちりとやれるのは日本人の強みなのでしょうね。電車の時間の正確さもそうだし、工業製品の厳しい品質管理なども、日本の強みです。

ただし、計画を変えなければならないような状況で、何をやるのか?をすばやく決める力は弱いのかもしれません。

2: 規律ある行動がとれる

子どもの頃から、他人に迷惑をかけてはならないという意識で育てられているせいなのか、基本的に自分勝手な人は少ないです。

その反面、他人の顔色ばかりをみていて、おとなしくて主張が少なく、自分で決められないという弱みもあります。

3: 相手の立場に立って考えられる

これも、規律ある行動と関係しますが、相手のことをよく考える習慣が根付いているということですね。でも、これは生きていく上で大事なことなので、それが自然にできてしまう日本人て、やっぱりすばらしいです。

4: 調整して集約したものづくりができる

ものづくりの世界では「調整集約型」の製品が日本の強みとなっています。「チームワークを発揮しないと解を出せない「ややこしい設計」」は、「日本のチームワーク型の現場」と相性が良いということのようです。代表選手は、昔だったら、ソニーのウォークマン。今なら燃料電池車などでしょうか。

様々な部署からの相異なる要求をうまくとりまとめて形にするチームワークは、やはり相手のことを分かろうとする気持ちがベースとなっているのだと思います。

5: 感性が豊かでセンスがいい

日本人が他国よりも感性豊かか?と言われるとあまり実感はありませんが、海外をよく知る筆者からすると、そうみたいです。

6: 均質で安定感がある

移民が少ないということも大きいのでしょうが、日本に暮らす人々は、まあ似たような人たちなので、変なことを言いだして混乱させる人もすくなく、安定しているようです。

逆に、多様性がないので、変化において生き残る力は弱いのかもしれません。

 

日本の強み

7: 世界の課題を先取りしている

公害や省エネルギー、少子高齢化など、これから新興国などで起きてくる課題が先に顕在化するのが日本です。この課題は乗り越えるしかないのですから、乗り越えてしまえば、そこで得られたものが日本の強みになるという考え方です。たしかに、省エネ技術は世界で負けないものがありますものね。

8: 経済規模とバランスがよい

GDP500兆円という規模の経済を有し、それらを構成している産業は、大企業もあれば中小もあり、製造業もあればサービス業もある。このバランスは世界ではなかなか無いらしいです。

9: 世界2位の個人金融資産

そして、個人の金融資産は1500兆円と、世界第2位です。

個人がこれだけの購買力を有しているので、国内市場も十分大きくなるポテンシャルを秘めています。

個人の金融資産のほとんどは高齢者が抱えているような気がするので、高齢者の購買意欲を掻き立てるサービスや仕組みを整えていく必要がありそうです(30代〜50代の子育て世代の購買力を高めるために、もっと負担を下げてくれれば、いろいろ欲しいものあるのにな・・・)。

10: 消費者が厳しい

こんなに品質にうるさいのは日本くらいなのですかね。

海外だってそれなりに高級ブランド品が高い品質でモノをつくっているので一概には言えませんが、おそらく、きめ細かいのでしょうね。

言葉にしても、日本語は微妙な使い分けに注力しなければならないですから、そういう中で、違いがわかるきめ細かさが養われてきたのかもしれません。

ちなみに、外国の人はある程度さっぱりしているところはあると思います。ある機械製品を買ったとしても、多少外観に傷があっても気にしない。使えればいいという機能重視なイメージがあります。

日本人ならば、機能に関係ないとしても、外観に傷がある製品は許さないお客さんも多いでしょう。

そういうなかで、精度の高いモノづくりやサービスを提供できる力が養われてきたのでしょう。

11: 細やかな表現ができる日本語を有する

「ボディランゲージなしにその先まで連想できる」ような表現力豊かな言語は日本語の魅力のようです。

こういう視点で日本語というものを捉えてませんでした。 

言葉になっていない行間から、相手の意図を読み取れる力があるだけに、そこに頼る側面もあるので、どこまで日本語が正確に意図を伝えれるのかには疑問が残りますが、、

12: 食事がおいしい

外国の人も、日本の食事の美味しさを魅力的だと感じているようです。これも、日本人のきめ細かさがベースとなっているのでしょうね。

13: 治安がいい

この20年で治安はだいぶ悪化したような気がしますが、それでも海外に比べればましということでしょう。比較的、まだ格差が少ないとか、そういうことが効いているのだと思います。

ただ、雇用をうみだすような産業を作り出せないと、今後はまずいでしょうね。

まとめ

ということで、日本人と日本の強みを13個挙げてみました。こんなにも日本は独自の強みを持っているのです。

ただし、この強みは裏を返せば弱みにもなりえるもので、これからの変革の時代を乗り切るために、「自立・責任・決断」をプラスしたいと筆者は言ってます。

国が守ってくれるとか、みんなで多数決で決めようとか、空気を読んで発言しないとか、そんなのは止めていきつつも、日本人の強みをいかんなく発揮していきましょう!

 

 

君は、世界がうらやむ武器を持っている

君は、世界がうらやむ武器を持っている