医療の進歩などにより、平均寿命が伸び続けていますが、長生きすることが幸せに結びつくことがなにより大切です。
歳をとっても、幸せに生きるためには、どうすればいいか?
これは自分にとってはまだ先の課題のように思いますが、自分の入社した頃の上司がもう定年というようなことを聞くと、一回くらい考えておくべき話かもしれません。
高齢者の不安を解決するのは働くことだ
田村耕太郎氏の「君は、世界がうらやむ武器を持っている」では、次のようなことが書かれています。社会学者である東京工業大学の今田高俊教授によれば 、高齢者には 3つの不安がある
- 健康不安
- 経済不安
- アイデンティティー不安
ベテランの力はやっぱりすごい
高齢者というとなんだかネガティヴな感じもするので、ベテランと呼ぶことにします。
働くことがベテランにとっていくら良いといえども、パフォーマンスが落ちていたり、組織の中で機能しなかったりすれば、無理して働くことは難しいかもしれません。
しかし、ベテランの持つ経験や人脈をベースとした力はやはりすごいものがあります。
状況を瞬時に理解して、解決への道筋がさーっと見えてしまうすごい人がやっぱりいます。その道筋を肉付けするために若手が腕力でサポートすればいいのです。
ベテランと若手がお互いをリスペクトしながらその知恵を引き出し、コラボレーションできれば、組織にとってプラスになることでしょう。
歳をとっても脳はさらに成長できる
実行力や判断力を司る超前頭野は、50代を過ぎてから成長し、高齢になってからも萎縮する人は少ないとのことです(アタマがどんどん元気になる! ! もっと脳の強化書2)
ベテランの強みは過去の経験と知識だけではなく、それを糧にまだまだ成長できるのです。脳科学が実証しているのです。
定年後に起業する手もある
まだ成長できるという力を信じて、新しい事業を起こすという手もあります。
マルコム・グラッドウェルの「天才! 成功する人々の法則」によれば、新しいことも10000時間やればプロになるとのことです。
仕事をしながら、別のことを10000時間行うのは大変ですが、引退後の時間を使って、1日5時間かけられれば、2000日、つまり、6年たらずで新しいことのプロになれるのです。
定年後にプロカメラマンや作家になったりすることもできちゃうわけです。
塾を開いたり、地元密着のサービスを提供する事業を起したりもできます。
なんだか楽しみになってきました。
ちなみに、アメリカでは40歳オーバーの起業家が増えているようです。また、年齢の高い起業家の方が、ベンチャーの成功率が2倍になるというデータもあるみたいです。
あのカーネルサンダースがケンタッキーフライドチキンを起こしたのは、65歳。ベテランになってから、起業するというのも面白いですね。
65歳からのスタート!!波乱万丈なカーネル・サンダースの人生とケンタッキーフライドチキン設立までの歴史|I LOVE ケンタッキー
つまり意欲さえあれば最強
人がパフォーマンスを発揮するときに大切なことは、以下のようなものの掛け算です。
経験(知識)×人脈×判断力×人間力×フットワーク×意欲
この掛け算の値がいつピークを迎えるのかということは人によるのでしょうが、意欲さえあれば、ベテランが最強なのだとボクは思います。
健康と体力はもちろんその前提になりますが、意欲を持って社会と向き合っていることが、健康をサポートしてくれるのです。
体力のある限り、生涯現役!この気持ちで生きていくのはどうですか?
今日は、「歳をとっても幸せに生きるためには働き続けることだ!」という話でした。
- 作者: マルコム・グラッドウェル,勝間和代
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