ドローンという言葉をニュースなどで聞かない日はなくなってきたと言っても言い過ぎではない今日この頃ですが、MIT Technology Reviewの記事によると、建設現場を監視し、工事進捗を把握するために、ドローンを使うという選択肢が出てきているようです。
ドローンにカメラはもちろん、3DCADという技術が融合したことで、大きな建築物の工事進捗や作業員の動きを監視することができるのですね。
ビルや船などの建設現場の管理にも使えそうですが、建設現場は内装の工事も大きなウェイトを占めるので、室内空間の工事にも対応できないと、やや中途半端かなと思います。
工事現場で働く人にとっては、たまったもんじゃなさそうですが・・。
ドローンを産業に活用できるか?
ドローンを産業に活用するという取り組みは、まだまだこれからのように思いますが、どのような取り組みがなされているかを調べてみました。
小包の配送
荷物を運ぶドローンは、amazonなどが実用化に向けて動いているということも聞きます(Amazon、ドローン配達サービスを1年以内に開始か | Engadget 日本版)。
最近街中では、最近は電動アシスト付き自転車が大きな荷台を運んでいるのを見かけます。これが、小回りとスピードと経済性の点からは、今の所ベストなような気もしますが、離島などでは、ドローンへの期待は大きいかもしれませんね。
火山を計測
マイクロ波でセンサーに送電し、センサーの信号を受信することで、温度や湿度をはかることもできるのだとか。あらかじめ、センサーだけを設置しておいて、いざという時に、その信号をドローンが拾いに行くという構想のようです。
ドローンで送電、火山を計測 京大がシステム試作 : 京都新聞
遠隔で電力を送るというのは、宇宙で太陽光発電した電気を地球に送るという構想の中で聞いたことがありましたが、これくらいの小電力の世界であれば、実用に耐えるのですね。逆に、ドローンにマイクロ波で電力を送り続けて飛ばし続けるということもできれば、もっと飛行時間が延びて、世界が拡がりますね。
農業の支援
農業は広い土地に農薬を撒いたり、作物の成長を管理したりと、ドローンの活用が益々期待できそうです。元々、小型無人ヘリが、農業に応用されようとしていたのは知ってますが、ドローンがこんなに急速に発達するとは驚きですね。
鉄塔などの検査
人があまりいないというか、立ち寄れない場所としては、山のなかの電線ケーブルとか鉄塔などがありますが、その検査などにも活用されつつあるみたいです。ドバイらしいですが・・。
検査と言っても、カメラによる目視検査ですかね。
落石危険度の測定
検査といっても、目視検査のようなものだけではなく、レーザーを発信し、その反射から、微小な振動を測定し、落石危険度を測るという技術もあるようです。
なかなかすごいですね。
ドローンで落石危険度を調査、3次元データ化 鉄道総技研が評価法開発 - 産経WEST
まとめ
ということで、やはり活用の幅は拡がりつつあるようです。
ドローンの進歩(どれだけ長く、速く、重いものを、安定して飛ばせるか)と、そこに乗せるもの(カメラとかセンサーとか)、それから得たデータを処理するソフトが、今後ますます進歩していけば、それらを組み合わせた活用の幅はどんどん広がっていくのでしょうね。
ただ、ボクが思うのは、やはり都会でドローンが飛ぶのは危なすぎて、活用のフィールドに限界があるのでは?ということです。
だから、田舎やアウトドアのフィールドを軸に考えたほうがよさそうです。
そういう意味で、農業や山肌とか火山の監視などは、最も実用化に近いところにあると思います。