Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

アンガーマネジメント 怒りをなんとかする5つの方法

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日本アンガーマネジメント協会の理事・小林浩志氏の記事(第2回 優れたパフォーマンスを発揮できる思考とテクニック | 人生なぜかうまくいく人のアンガーマネジメント | 東洋経済オンライン |)では、特にスポーツの世界を中心に、怒りをなんとかするための手がかりが書かれています。しかしこれは、ビジネスや子育てにおいても、とても役立つ方法、考え方だと感じました。

 

1.問題の原因追求を重視しない

アンガーマネジメントでは、基本的に問題の原因追求をしないそうです。

すでに起こった過去は変えられない。

だから、クールにその事実を受け容れ、今やれることに集中するのです。

 

スポーツの世界で、過去のメンバーの失敗を思い出して、怒りがぶりかえしたりすることを避けるという例が挙げられていました。

「なんであのとき、嫁さん、周り見ずにバックして車ぶつけたんや」とか、そういうときの怒り対策にも役立ちそうですね。

 

ただ、問題の再発を防止するためには、原因の追求が不可欠です。

当面の問題を解決した後には、冷静に振り返って、原因を理解することは、ボクは必要だとは思います。

 

2.想定外への対応能力を磨く

人は、自分で決めていたルールやこだわりが裏切られたとき、自分の価値観から外れた話を受け取ったときに、怒りに支配されてしまうことが多いらしいです。

いつもの道が、工事をしていて、ものすごい渋滞だったときなど、なんでこんな休みの日に工事なんかやってるんだと、イライラがこみ上げてきますよね。

そんなとき、まあ、そういうこともあるよねという柔軟な受け取り方ができることが大切だということです。

筆者は、「Do one thing different」というトレーニングを紹介しています。

普段の生活の中で、いつもと違うことを1つするという習慣をつけていけば、変化に対応する力が身につくという狙いのトレーニングです。

まあ、子育てをしていると、想定外というか、まさかそうならないと信じていたけれど、やっぱりやっちゃったかという事の連続なので、怒りをマネージメントするトレーニングをしているようなものかもしれませんね。

 

3.挑発に乗らない

腹がたったら、まずは大きく深呼吸するのがよいらしいです。

浅い呼吸は冷静さを失わせるのだとか(呼吸が浅い原因とは?ストレスや病気の可能性について | Hapila(ハピラ))。

そして、6秒数える

怒りを感じたときに出るアドレナリンの持続時間が4〜6秒という説があるらしく、この時間をやり過ごせば、怒りの爆発を防げるらしいです。

 

お釈迦さんの逸話で、悪い男がお釈迦さんにひどいことを言って挑発したときに、お釈迦さんが全く反応せず、こういうことを言ったといいます。

他人からご馳走をだされたけれど、それを食べなければ、そのご馳走は誰のものか。他人のものではないか。同じように、他人から悪口を浴びせられたとしても、それを受け取らなければ、そのひどい言葉は他人のものになるだけなのだと。

これが6秒だったかはわかりませんが、とにかく、不自然な間になったとしても、反応しない6秒を取ることを試してみましょう。

 

4.気持ちを前向きにする

不安を脳が感じると身体もこわばるし、その不安が怒りという形になることがあります。「きっとうまくいく!」という未来完了形の言葉で、前向きな気持ちを作ることで不安を消し去りましょう。ポジティブセルフトークという方法らしいです。

 

また、過去の成功した瞬間を思い出すことで、そのときの感情が満ち足りたものに変わることがあります。無理矢理にでも機嫌よくするためのテクニックとして、このポジティブ・モーメントという方法も試してみてください。

 

5.怒りのベースにある感情を受け取る

これは、筆者の記事にはなかったことですが、心理学者アドラーの考え方に従えば、所詮、怒りというものは、そういう感情を使うと本人が決めたものであり、勝手に湧き上がるものではありません。怒りという感情を、ある目的(言うことをきかせたり、威圧したり)のために、作り出しただけなのです。

怒りは2次感情と言われますが、心配とか不安などの1次感情がベースにあると言われており、まずはこれに気付きましょう。

ああ不安を感じているなあとか、自分の状態をキャッチするのです。場合によっては、そういう不安な気持ちをそのまま言葉にして伝えれば、何も怒りをぶつける必要はないのです。

これだけでも、ずいぶん和らぐと思いますが、もっとよいのは、ベースにある不安などそのものを消し去ることです。そのためには、物事に対する思い込みを捨てて、こうあるべきだとかいうこだわりや価値観を捨て去れないかを考えてみましょう(上の2番目の話ですね)。

アドラーについては、以下の記事もごらんください。

 

life-voyage.hatenablog.com

 

life-voyage.hatenablog.com

 今日は、以上でーす。

 

アンガーマネジメントについては、以下の本も参考になります。この記事(アンガーマネジメント 怒りを溜めこまないで気持ちをうまく伝えるコツ)も是非ご一読ください。

アンガーマネジメント 怒らない伝え方

アンガーマネジメント 怒らない伝え方

 

 

イラスト版子どものアンガーマネジメント : 怒りをコントロールする43のスキル

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