Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

40歳代は「ゼロになって、ちゃんともがく」のだ

 

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今年、不惑と言われる40歳になった。

40という数字に異常に敏感になっているボクに、神様は、雑誌AERAでの糸井重里さんの文章「40歳は、惑う」と出会わせてくれた。

夫婦関係や子育て、親の介護や自分の病気など、さまざまな面で、今までどおりにはいかない

理不尽を感じ始める時期でもあるしね。

その時、いままでは通用したのに、と過去の延長線上でもがくことが多い。

でも、それではなかなかブレークスルーはない。ぼくはゼロになることを意識するよう心掛けた。

40歳は、惑う。 - AERA × ほぼ日

 

ああ、40歳ってそういうことなんだ。

ボクは、この糸井さんの言葉で救われた。

 

ボクは技術屋なので、技術力で勝負だと思い、そこを中心に磨いてきた。

そして、誠実と情熱という性をベースに戦ってきた。

 

しかし、30代後半から理不尽な環境の中で「あるべき姿」が追求できずにいて悶々とした。

その中で不器用にモガくこともあったので、上司からは扱いにくい存在だったかもしれない。

母親を失ったこともつらかった。

 

そんな中でも、

それなりの仕事はしてきて、振り返れば、達成感を持てたシーンはいくつかある。

だけど、このままでいいんだ!という実感は、さっぱり持ててない。

 

ボクが欲張り過ぎなんだろう

と納得しようとしたり、

これまでなんと周りが見えてなかったんだ

と反省したり、

この遠回りは取り戻せるのだろうか

と絶望したり。

やはり、新しいモノを生み出すのは不器用者

だから、自分を貫くべしと思いかえしたり。

 

40歳をまたいできたこの数年、

そんな思いが頭を離れなかった。

 

そして、糸井重里さんの言葉に出会って、

ああ、(レベルは違うけど)糸井さんだって

つらかったんだっていうことを知って、

救われた。

 

「ゼロになって、ちゃんともがく」

 

過去の延長線上ではなく、

ゼロになって、挑戦してみる。

 

なんとなくもがいていたけれど、

はっきりと「ちゃんともがけ」と言われて、

少し楽になった。

 

「不惑」と言われるが、

それは自分のいままでの円の中だけのこと。

 

世界を広げるためには、

もう一回、新しいコンパスの針を違うところにぶっ刺して、新しい円を書き始めなければならないんだ。

 

しかも、最初は、小さい円から書いていくから、書きにくいんだよね。

コンパスで小さい円は。

 

だけど、とにかく。

40代、ちゃんともがこうと思う。