Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

幸福とは世界への「貢献」を感じることで得られる

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今年に入っても本屋での売れ行きランキングにノミネートされつづけているベストセラー「嫌われる勇気」は、心理学者アルフレッド・アドラーの教えを物語形式で伝えているものです。

この本はなかなか難しくて、繰り返し読んでボクなりの理解を深めているところですが、この辺りで一旦、アドラーからの学びを何回か(10回くらい)に分けて、整理してみたいと思います。

今回は、

幸福とは、世界への貢献を感じることで得られる

ということについてです。 

人はなんのために生きるのか?

何かを成し遂げるとか、

成功して有名になるとか、

いろいろな目標を掲げるのも

よいですが

結局それは手段の一つに過ぎません。

 

幸福とは、

自分以外の誰かや家族

世の中に対して、

自分が貢献できていると

感じることで、得られるのです。

 

アドラーは、

「他者を仲間だと見なし、

そこに「自分の居場所がある」

と感じられることを共同体感覚」

と言いました。

 

「ああ、自分は少しはあの人とか

会社とか世の中の

役に立てたかなぁ、

役に立てたよなぁ」と、

自分が思えればよいのです。

それだけで、

自分の居場所があると

感じられるのです。

 

アドラーのいう「共同体」

という定義は、とても広く、

家庭や学校、職場、地域だけでなく、

国や人類、さらには

動植物や宇宙などを含むものです。

 

そこまで行くと、

なかなかわかりにくいのですが、

自分は大きな世界の中の一員として

生きていて、

貢献できる対象はとても広く、

ちょっと意識を世界に向けることで

すぐに幸せを感じることが

できるということだと理解しました。

 

ここで大切なことは、その貢献感は、

他人が明確にくれるとは限らず、

自分が感じるものだ

ということです。

自分が感じられたら

それでよいのです。

 

次回は、「他者からの承認で安易に貢献を感じることなかれ」ということについてです。

アドラー特集のまとめで、アドラーの考え方を一気にざっくりと知りたい方はこちらをどうぞ。

 

注 :この記事は、ボクの理解できた範囲でまとめたものですので、気になった方は、ぜひ原著を読んでみてください。

 

嫌われる勇気

嫌われる勇気