アドラー特集の前回記事「他人の課題に踏み込むな」に引き続いて、ベストセラー「嫌われる勇気」を教科書とした、アドラーの教えについての整理していきます。
他者を評価しない
アドラーの教えに、「他者を評価しない。」というものがあります。
他者に対して、勝手に自分にとっての理想像をつくり、そこから引き算するように他者を評価してしまってませんか?
そうではなくて、
相手のありのままの姿を、ありのままに見て、そこにいてくれることを喜び、感謝していく。
そう考え方を変えてみると、見る景色がとても変わってきます。
存在そのものがありがたいと感じることができれば、あとは足し算にしかならないのです。
会社では難しいかも
会社では利益や成果が求められ、その成果に対価が払われるので、そのような組織で過ごす限り、利益につながる目標に対して成果がどうだったかという評価を避けられないかもしれません。
ただ、失敗も含めて、その人の貢献を再認識することを忘れることなく、貢献への感謝を少しでも伝え合うことができれば、対価への反映はクールに行うのはやむえないとしても、みんながもっと貢献したいという気持ち、貢献できたかなという気持ち=幸せを感じることができるかもしれません。
せめて家族や友人とは
せめて、会社を離れた世界では、いてくれるだけでありがたいという他者への感謝の気持ちを全開で持ち続けたいものです。
何かをしてくれるかもという期待は、今すぐにゴミ箱に捨てて、とにかく無条件に信頼して、自分に何ができるかを考えていきましょう。
特に自分の子供には注意しよう
自分の子供には、ついつい期待して、自分の成し得なかった理想像のようなものを押し付けてしまいがちです。
また、自分が産んだとか育ててるという実感が、子供を自分の一部のように感じさせるあまり、子供の課題に土足で踏み込んでしまわせることもあるでしょう。
しかし、そこはホントに注意しなければいけません。
子供が産まれた時に感じた、あの感動を覚えてますか?
街じゅうのすれ違う人たちにこの喜びをハイタッチして伝えたかった。「子供が産まれたよー!」と。
そして、生まれてきて、ただ寝てるだけだけど、時々にやっと笑ったりしただけで、嬉しかった。
「期待」というより、「希望」がそこには溢れていた。
そんな原点に時々立ち返って、子供とは接していくようにしたいと感じました。
次回「勝ち負けにこだわるな」に続きます。
注 :この記事は、ボクの理解できた範囲でまとめたものですので、気になった方は、ぜひ原著を読んでみてください。