先週金曜日は、大切な資料をお客さんに送る期日だというのに、その日に限って、どうしても打合せしてその後食事したいという海外からの客人を迎えることとなった。
それなのに、資料を作るためのネタが依頼先からなかなか送られてこないし、15時過ぎに送られてきたのはとても使えないレベルの仕上がりだったこともあり、かなりピンチな状況に陥ってしまった。
しかしこの日、集中を切らさずに冷静に踏ん張れたのは、頭に浮かんできた、一つの言葉のおかげだった。
効率的に動けるのは本当に忙しいとき 。(ジム・ロジャーズ)
これは、先週読んだ「世界的な大富豪が人生で大切にしてきたこと60」で出会った言葉である。
ジム・ロジャーズは必死に働いて37歳で引退し自由を手に入れたが、引退後のしばらくは時間があるというのに何も成し得なかったという。
そして、オートバイで世界一周の旅に出た。
つまり、こういうことなんだと思う。
時間がないから何かができないんじゃない。
時間があるから、何かできるというわけでもない。
時間がない中で何かを成したいと思うからこそ、事を成せる。
何かを成したいと思うから、時間が生まれるんだ。
ジムが伝えたかったこととは、ちょっと違うのかもしれないけれど、自分なりの解釈で、いろいろ重なったギュウギュウ詰めの濃い金曜日の時間を過ごしながら、むしろ前向きにやれる自分に出会えたことが、少しうれしかった。
締め切りがあるから創造力が生まれるという、以下の記事にも通じるものがあります。
15分くらいで読めてしまう本です。気になった方はぜひ原著をチェックください。