外国人とちゃんと話せたりしますか?
先日、スマホをいじっていると、リアルタイムをうたっている新しい翻訳アプリの広告が現れました。
リアルタイムですよ。
これだけ人工知能とかが発達してきたら、もうそのうちドラえもんの「ホンヤクコンニャク」みたいな感じで、外国人との会話はスマホのアプリなどでできてしまうのでしょうか。
そんなわけないだろ。と思いつつも、どこかで期待もあり、最新の翻訳アプリ2種類についてテストしてみた結果について今日は書きます。
この記事で、今の翻訳アプリがどこまで使えるレベルにあるか、その実力をご理解いただけると思います。
使ってみた2つの翻訳スマホアプリ
(実はボク、無料版があることを知らずに有料版を入れてしまったのですが)
そして、これと比べるためのもう一つのアプリが「Google翻訳」です。
これまで、翻訳といえば、このGoogleのアプリを使ってきました。
Google翻訳のボクの使い方としては、主に辞書でした。
文書をカメラでスキャンして、広い面積をザッと翻訳することができるので(精度はそこそこなのですが)、まあまあ使ってきました。
特に、めったにないですが、ドイツ語とかで、とても手に負えない文書をなんとなく理解するには、とても助かるヤツです。
今回は、この2つのアプリが、音声をベースに同時通訳的に使えるのかという視点で比較してみました。
同時通訳能力の比較方法
それぞれアプリを起動した状態で、スマホのマイクに日本語で話して、英語に翻訳された結果を確認しました。
日常会話から、少しビジネス会話やマニアックな技術会話までを試しました。
同時通訳能力の比較結果
この辺にいいレストランはありますか?
音声&翻訳の結果
以下、アプリ画面をスナップショットした写真で結果を示します。
上は、日本語として認識された結果です。
下は、英語に翻訳された結果です。実際は、この英語を音声で読み上げてくれます。
つまり、多少のタイムラグはあるものの、同時通訳されていることになります。
Google翻訳の結果
どちらも、まあちゃんと翻訳されましたが、Google翻訳の訳の方が、馴染みある英語と感じました。
続いて、ちょっとビジネス会話風なこの質問。
急遽出張になったのですが、4月25日から27日まで泊まれますか?
音声&翻訳の結果
日本語は捉えてくれてるのに、英語が変じゃないすか?最後、なんか日本語だし。
Google翻訳の結果
何回言っても、キュート出張。
(キュートな出張って、なんやねん。うらやましいわ。(失礼、関西弁が出てしまいました))
なんででしょうね。Googleは日本語の聞き取りがイマイチという結果になりました。
さらに、試しました。
ユーロ高になったことで見積もりは変わりますか?
音声&翻訳の結果
疑問系は、最後にクエスチョンつけたらいいじゃないという感じなのですかね。
「ユーロ高になったことで」というのを、「depending on the euro」と訳すのは、正確ではないけれど意味を捉えたものになっているので、狙っているならばなかなかすごいと感じます。
Google翻訳の結果
うーん。これでいけるんでしょうか。
ネイティブじゃないボクにはわかりません。
そしてさらに、試しました。
マニアックな技術的質問について来れるのか。
細かい液滴が発生することで悪い影響が出てこないのでしょうか?
音声&翻訳の結果
やっぱり日本語の聞き取りはいいですね。
英語も意味は通じそうですし。
Google翻訳の結果
液滴という、マニアックな日本語にGoolgle翻訳はついて来れませんでした。
さらにさらにマニア質問。
もし水が流れ込んだときにも性能は発揮されるのでしょうか?
翻訳&音声の結果
日本語はちゃんと聞き取れてます。
英語は、はじめにIfって必要なのかなあとか、shownでいいのかなあという気もしますが、まあまあ通じるのかも。
Google翻訳の結果
日本語は聞き取れています。
What if being って、よくわかりませんが、demonstrateとか、良さそうな単語を使っているなと感じました。
翻訳アプリ比較のまとめ
ということで、使ってみた感想をまとめると次のようになります。
- 「音声&翻訳」の方が、リアクションが早い。
- 「音声&翻訳」の方が、難しい日本語の言葉でも、音声を聞き取る力が比較的高い。
- 日本語が認識されれば、英語の訳は「Google翻訳」の方が馴染みのある表現である。
両アプリとも、まだまだ手放しに使えるものではないですが、頭から単語が出てこない時や、英語以外の言葉で全く会話できないという困った時に、頼ってみてもいいかなというレベルだと思います。
強いて言えば、日本語を認識できないと始まりませんから、「音声&翻訳」が優勢でしょうか。
そして改めてアプリを使って感じたのは、結局、言葉尻ではなくて、その本質的な意図を一旦キャッチした上で、翻訳しないと変になるときがあるので、そのあたりが翻訳(通訳)アプリの壁になってくると感じました。
ボクが、昔、海外メーカの人に次のような質問をしました。
この装置は、御社のどういう方によって生み出されたのですか?
この時に次のように訳してくれた方がいました。
Who is the father of this machine.
ああ〜、こういうときにfatherを使うのねと、感動したことを覚えています。
こんな日が来るのかなぁ。
有料版もあります。広告が出ないようにするだけなのかなあ。
そのほかのメリットがよくわからない・・・
追記
2016年秋! Google翻訳がすごい進化をとげているので、こちら、要チェックです。
今回の翻訳は、これくらい改善されてます。