今日は、「リクルートで学んだリーダーになるための77の仕事術(小倉宏・著)」の中に書いてあった、正しいかどうかより大切な3つのことについて、書きたいと思います。
あなたの仕事がうまくいっていないのは、もしかしたら、正しいかどうかにこだわりすぎているからかもしれません。
正しいかどうかよりも大切なことが3つあります。
これを知っていれば、力の出しどころと抜きどころがわかり、これまでよりも人生がうまくいくかもしれません。
信頼できる人が言ってるのかどうか
先日の記事にも書いたとおり、人は信頼できる人が言ってるのかどうかで受け取り方や行動を変えてしまいます。
いくら正しいことだとしても、いきなり現れた新人が語ったならば、素直に受け容れてもらえないのです。
イチロー選手が、「当たり前のことに、こつこつと取り組んでいくことが大切」と言ったとすると、そうだよなあ。俺も頑張ろう!と妙に納得感がありますが、この春から入社した新人が、「当たり前のことを、こつこつとやることが大切です」と言ったって、なんじゃあいつは。生意気だ。ってことにもなりかねません。
まずは、信頼貯金を貯めることを第一に考えましょう。
まずは輪の中に入りましょう。
チームに貢献しましょう。
ちなみに、ちょっと複雑ですが、結果的に正しかったということがわかれば、信頼を高めることにもつながる一面があります。
なんだかんだいって、あの人の言ってたこと、正しかったな。
そう思われたら、信頼の貯金が増えるのです。
だから、正しいかどうかも大切です。
ただ、正しいからといって、いきなり他人に指摘とか主張をしても、受け容れられにくいから気をつけてねという話だと思います。
共感できるかどうか
正しいかどうかなんて、立場や前提、環境条件、価値観が変われば、変わってしまいます。
朝早く会社に来た方が仕事の効率が上がるし早く帰れるからいいよ!というのは、ボクにとっては正しいことですが、若者にとってはなんで眠い中で、朝早くから会社に行かないといけないのかと、信じられないことかもしれません。身体や年齢に応じた適切な睡眠時間やリズムもそれぞれ違うかもしれないので、何が正しいかなんて、本当はわからないのです。
だから、何かを決めるために誰かと議論していたときに、あなたにとっての正しいことをいくら主張しても、彼や彼女にとっての正しいこととは限らないので、話が平行線になりうるのです。
正しいかどうかではなくて、共感が得られるかどうかを大切にしましょう。
正しいことを主張するのは、共感を得るための、一つの手段にすぎないのです。
先方の主張への理解を伝えながら、それでもこうしませんか?と共感を得て合意に持ってくる。これこそが大事なプロセスなのです。
道理が立たない話を、なんとか頼むよーと、寝技で説得してくるおじさんがいますが、まあ、いつもお世話になっているからとか、そういう理由であっても、それはそれで、共感を得られるならば、立派なことなのです。
共感もないのに、上司の命令とか、立場が強いことを利用して、無理やりYESと言わせても、いずれ破綻するので、これはダメですが・・
本気かどうか
何かをやりたい。これはこういう理由で利益をもたらしますから。と主張や提案を受けたときに、一番見られているのは、その人が本気かどうかなのだそうです。
ある提案には、前提があるのでしょうが、その前提が全く今後も変わらないとは言い切れない。そしたら、提案内容だって変わりうるのです。
そういう修正を加えながら、幾多の苦難を乗り越えていけるかどうか。
正しいかどうかというよりも、そちらの方がよっぽど大切だということです。
あなたが何かを伝えて、提案を飲んでもらおうとしたら、なにより、あなたが、本気であることを全力で全身で伝えるべく、球を投げ込んでみましょう。