kindleのunlimited(読み放題)サービスにおける、本を書いた側への報酬ルールは、「ある読者に初めて読まれたページ数」だそうです。
以下は、kindleのホームページより。
読者はお客様の本を何回でも読むことができますが、読者が初めて読んだページ数のみが支払いの対象になります。
読者がお客様の本のページを読むには数か月かかることもありますが、かかった期間には関係なく、支払いが発生します。KDP セレクトの登録期間が終了し、再登録しなかった場合も同様です。
あらゆるサービスがほぼ無料で入手できて、使った分だけ支払うという方向(フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略)が、現実のものになってきていることを感じざるを得ない。
本を買うという基本が壊れる
本を買うという基本が壊れていけば、次のようなことが起きるかもしれない。
- 本屋や図書館は、本との出会いの場となる。ただ本を売ろうとするだけなら本屋は潰れていくかもしれない。
- 本を買わせるには、よほどの付録をつけるか、その本をモノとして所有したいと思わせるようなデザインが大事になる。
- 逆に、買わせることを狙わない本の外観はどうでもよく、本のデザイナーは淘汰される。
- 逆に、口コミさえ起きれば、多くの人が気軽にその本を入手することになるので、これまで本の装丁、外観などに凝ることが難しかった無名の作家やライターにもチャンスは広がる。
- とにかく、たくさんのページを読ませようという本が増えてくる。漫画とかも強いのかも。
流し読みへの心理的負担が小さい
図書館で、2週間後に返すなら、何冊でも借りていいと言われたら、持って帰れるだけの、気になる本をとにかく借りてみますよね。
無料で読んでみることができるのなら、とりあえず読んでみようと思える。
ここで、少しでもページをめくろうとする人と、何も読まずに期限が来て、返却する人に分かれるだろう。
だけど、気軽に読めるから、読むページのトータルは増える方向となるのではないか。
ある程度、kindleのunlimited本に設定しても、そこそこ儲かるので、多くの新書がオープンになるのではないか。
そうすると、ますます、みなkindleから本を読むようになる。うーん。世界は変わるなぁ。
Amazon unlimited本をリミテッド
この記事を途中まで書いていたら、驚きのニュース。
アマゾン読み放題、人気本消える 利用者多すぎが原因?:朝日新聞デジタル
人気すぎて、Amazon側が出版社に支払えない状況で、 対象本を制限するらしい。
無料期間に殺到しすぎて、キャッシュフローが悪化したということかなぁ。
ということで、対象本がふらつくと、ちょっとあてが外れるので困りますが、目が離せない状況です。