ついに年度末ですね。みなさん今年度もお疲れさまでした。年度の区切りのタイミングで1年を振り返るのがぼくの恒例ですが、今年はスタンフォード流を取り入れました。
アメリカのスタンフォード大学心理学者のケリー・マクゴニガルさんが教えてくれている、「ポジティブに1年を振り返る方法」で、次の3ステップで振り返るというものです。
自分を変えるためにやるべき3つのこと:ケリー・マクゴニガルさん「スタンフォード大学特別講義」(日本経済新聞)
1.4つの質問でポジティブに振り返る
どうせ振り返るならポジティブに。
ということで、提唱されている質問が次の4つです。
- 褒めるべきことは何か?
- どんなことに驚いたか?
- 1年を象徴する感情や体験はなんだったか?
- 羨ましい(そんな風になりたい)と思った人は誰か?
褒めるべきことは何か?という切り口で問うてみると、仕事もプライベートも意外にたくさん出てきて、確かにポジティブになれます。
「驚いたこと」の振り返りは、「こんなことしたら喜ばれるんだ」とか、新たな気づきを思い出させてくれます。
象徴的な感情や体験は、ややネガティヴな記憶にも触れることになりますが、ああすべきだったかなとか、このときこう乗り越えたなというところが、成長の源になる感じがします。
羨ましいと思った人という質問はなかなか難しいです。「あんな風になりたい」という人を挙げることにしました。
2.来年度の目標を設定する
4つの質問への答えを俯瞰し、「ここからどんな教訓が導けるか」を考えます。
そうすると、目標が見えてくるということです。
確かにステップ1で振り返るうちに、「この辺を頑張りたいな」ということが浮かび上がってきました。
3.来年度末の気持ちを想像する
3つ目は、1年後の振り返りをいま行うこと。
目標達成に向けて取り組んだ1年を来年度末のじぶんはどう感じてるでしょうか?未来の気持ちや感情を想像しましょう。
これをマグゴニガルさんは「将来の記憶」と呼んでおり、これを生み出すことで、パワフルなやる気を引き出すことができるということです。できるだけ「じぶんの欲する未来」をはっきりと想像する方が、よりパワフルになれるということです。
サッカーの本田選手が小学生のときに、将来の夢を克明にイメージしていたと聞きます。夢というわけでもないが、せめて1年後の自分くらいはイメージしとこうよということですね。
これは、「No.1理論―「できる自分」「強気の自分」「幸せな自分」 (知的生きかた文庫)」でも語られていたことですね。やったぜ〜という感情を先に味わってしまうというやつです。
来年度もがんばりましょか。