「なにがあってもずっといっしょ」
この本は2017年読書感想文コンクールの課題図書(小学校低学年の部)になっているものです。
文の量としては低学年にとってはそこそこあるほうかもしれません。
印象に残ったポイントを挙げておきます。
犬にもいろんな気持ちがある
犬のサスケは、飼い主のサチコさんだけにこころを開いていた。サチコさんは、サスケが言いたいことをよくわかってくれるから。
しかし、毎日通りがかる小学生、公園で一緒に散歩するサチコさんの友達、ときどき家の庭を通りがかるネコはわかってくれないと思っていた。
だから、サチコさん以外とは特に関わろうとしなかった。友達になろうとしなかったのだ。
信じるべきものは信じよう
サチコさんが急に帰ってこなかったとき、サチコさんさえも信じられなくなった。
サスケは自分を置いてけぼりにしたサチコさんを探しに出かけて迷子になる。
そのとき出会った、ときどき会うネコに、お前サチコさんを信じてないのか?と言われた。
自分が信じるべきものを、簡単に疑ってはいけないということを、あのネコに教えられたのだ。
みんなに助けられたサスケはみんなを信じるようになった
迷子になってお腹が空いた時に、きゅうりを持ってきてくれたのはあのネコだった。
迷子になったサスケを家に連れて帰ってくれたのは、いつもの小学生だった。
そして、エサを持ってきてくれたのは、サチコさんの友達だった。
サスケは、結局、みんなに助けられた。みんな、結構やさしかった。
サチコさんだけにしか心を開かないという態度では、生きていけなかったのである。
読書感想文のヒント
読書感想文を書く人に向けて少しヒントを挙げておきます。
- あなたの身近にいる犬やネコはあなたに何かを話しかけていますか?
- サチコさんが急に帰ってこなかった時、あなたがサスケならどうしていましたか?
- お母さんやお父さんを疑ったことはありますか?
- あまり身近ではない人に助けてもらったことはありますか?
- 心を開くとはどんなことだと思いますか?
読書感想文を書くコツや、その他の課題図書については、こちらの記事もご覧ください。
グッとくる読書感想文を簡単に書く方法と課題図書(青少年全国コンクール)2017年版