「アランの歯はでっかいぞこわーいぞ」
この本は2017年読書感想文コンクールの課題図書(小学校低学年の部)になっているものです。
この本は文の量としては少なめですぐに読めます。
印象に残ったポイントを挙げておきます。
怖い存在でないといけないと思い込んでいた
アランはみなを怖がらせるのが日課だった。
みんなが怖がることをみて満足していた。
なんか寂しい毎日ですね。
どんなときに喜びを感じるか?って聞かれたら、みんなが自分を怖がったときと答える人生はツライと思う。
恥ずかしい思いをして友達ができた
アランがみんなを驚かすための歯は、実は入れ歯だった。その入れ歯がなくなったときに、歯なしで出掛けたアランは、みんなを怖がらずことができなくなり、大笑いされて、恥ずかしくて、泣いてしまいます。
しかし、それを励ましてくれる友達が現れました。恥ずかしい思いをしたことをきっかけに、自分の感情をさらけ出したことで、友達ができたのです。
こころを開かずに虚勢をはっていた彼は、こころを開いたことで仲間を得たのでした。
怖い存在でいるよりも仲間がいることの方が幸せ
仲間といるときのアランは、怖がらせて楽しんでたときの彼よりも、ずっと楽しそうでした。
こころを開いて仲間といることの幸せを知ったのでしょう。
読書感想文のヒント
読書感想文を書く人のためにヒントを挙げておきます。
- みなを怖がらせていたときのアランと、入れ歯をなくした後のアラン、どちらが好きですか?
- 自分がアランなら、入れ歯をなくしたとき、どうしましたか?
- あなたの周りで、誰かを怖がらせたり、威張ったりしている人はいますか?
- あなたは、自分のこころを開いて接している人がいますか?
- そのとき、どういう気持ちですか?
- こころを開かないときの理由は、どういうものだと思いますか?
読書感想文を書くコツや、その他の課題図書については、こちらの記事もご覧ください。