「ばあばは、だいじょうぶ」
この本は2017年読書感想文コンクールの課題図書(小学校低学年の部)になっているものです。
この本は文の量としては少なめです。
少し重たいテーマですが、低学年の子どもたちにどういう感想をもたらすのか、とても気になる1冊です。印象に残ったポイントを挙げておきます。
忘れていく病気があること
いつも、「だいじょうぶ」と言って安心させてくれていたばあばが、忘れていく病気になった。
だんだん症状が悪化していく様子がリアルで切なくなる。
大人には甘えっぱなしで生きてきた子どもたちにとって、どううつるのだろうか。このような病気に対して何を感じるだろうか。
目をそらせてはならない老いという課題
今まで守ってくれた存在を今度はこちらが守らないといけない。そんな状況は受け容れたくないし、目をそらしたくなる。
しかし、ある日ばあばが外を裸足で歩き回って帰ってきたときに、ばあばに靴下を履かせてあげる姿が印象的だった。
今度はぼくが守るからね。そんな思いが生まれてきたのかもしれない。
読書感想文のヒント
読書感想文を書く人の参考になればとヒントを挙げておきます。
- 忘れていく病気についてどう思いますか?
- 自分のばあばやじいじが、そのような病気になったとしたら、あなたはどうすると思いますか?
- もし自分が忘れる病気になったとしたら、いちばん忘れたくないものって何ですか?いちばんいやなことって何だと思いますか?
読書感想文を書くコツや、その他の課題図書については、こちらの記事もご覧ください。
グッとくる読書感想文を簡単に書く方法と課題図書(青少年全国コンクール)2017年版