こんばんは、ぐもじんです。月曜ですね。さて今日は、柔らかく生きる考え方についてです。がっついてないのに自然体でヒットを繰り出す秋元康さんは、どういう考え方をしてるのでしょう。
NHK「仕事学のすすめ」制作班によって編集された「秋元康の仕事学」に、秋元さんの頭の中が惜しげも無く語られていました。
とってもやわらかい考え方に基づいて日々の努力を続けられているのだなあということが知れて、すごくよかった。
もしかしたら、そういう考え方こそが、秋元さんの大きな発明なのかもしれません。
ボクがなるほどなあと感じた考え方を少しまとめておきます。
1.人生、計算通りに行くことなんてない。
人生は計算通りに行くことなんてない。人生は98%が運だと思っているとのことだ。(ちなみに残りは、1%が才能で、1%が努力)
これは、秋元さんが、中学受験で、すごく一生懸命勉強して、ものすごく自信があったのに落ちたという子供時代の原体験に基づいているらしい。
ボクの場合、中学受験で適当にやっていたから落ちたんだが、ちゃんと準備してリベンジしたら高校受験では受かった。ちゃんとやれば受かるんだという解釈をしてきたので、まるで反対だ。そして大人になってから、世の中は計算通りにいかないことが多く、理不尽だなと嘆いたりしていたわけだが、そんなことに中学でとっくに気づいていた秋元さんはすごいなと思う。
成功してきた人は、やっぱり努力だよというのが普通だが、98%運だよと言っちゃうところが、かっこいいなと思う。
運だよと言いながら、努力を続けられる考え方。それはこうだ。
2.しかし、自分には運があると信じている。
世の中、98%運だけど、その運が自分にはあると信じているというのだ。
根拠はない。ポジティブにそう思うかどうかは自分次第であり、自由なのだ。ただ信じればいい。
3.だから、目の前の縁を大切にして生きる。
自分には運があるから、自分が出会う出来事や人、縁というものは、運命がくれているチャンスだと思える。
目の前に出てきたことを受け容れて面白くやる。それを続けてきて、気づいたら、今の自分があったというのだ。
こういう自分になりたいというものはない。こうじゃなければだめとか、こうしなければならないという考えもない。
そのほうが自由を発揮できる。
自然体で、今を懸命に楽しんで生きるという考え方なのだ。
「今死んでも後悔しないような生き方がいい」という言葉も書かれており、ただの成り行き任せではなく、目の前のことを面白くすることにかけては、かなりの熱があると感じた。
秋元康さんが歌詞を書いた「川の流れのように」、おだやかに、この世の中に、この身をまかせていたいと感じた。
4.人生に無駄なんてない。
運命を信じるということは、人生には無駄がないという思考にもつながっている。
過去のあの出来事には必ず理由があって今につながっているし、今起きていることも、これから起きることも、自分の人生のどこかに必ずつながっているのだ。
「人生は一筆書き」。
失敗なんてなくて、それも必然なのだ。
なるほどね。こうなるんだねと言って、次へ進めば良い。
5.夢は、手を全力で伸ばした1mm先にある。
運命任せのように聞こえるが、夢はそう遠くにはないという。
1mmと思うといろいろ考えるでしょう?という言葉から察するに、自分がいい感じで前向きに動いていくために考え出したイメージなのだろうと思う。
6.世の中98%運だけど、自分には運がある。だから、手を伸ばし続ける。
その1mmは決して届かない1mmではなく、何かの拍子に届く1mmなのだという。
そこにはやっぱり、自分には運がある。ついている。という根拠のない自信がある。
だから、あきらめず、いろいろ考えて手を伸ばし続けられるのだ。
言葉にも出すことで、チャンスが与えられることにもつながる。
「継続は力なり」という言葉が好きだという。
聞きなれたこのフレーズが秋元氏から出てくることは意外であった。あえて予想を裏切ってきているのかも知れない。
まとめ
夢に向かって、日々努力を続けていく。
それはよく聞く成功者の話と何も変わらないのだが、その根底にある考え方がまるで違っていて、しなやかで強かった。
秋元康さんが、生きていく中で、前向きに生きるために、発明した考え方・思い込み方なのかもしれない。
世の中は98%が運である。しかし、自分には運があるから、出会うものすべてに意味がある。失敗も挫折も必然であり、それがなにかにつながっていく。こうでなければダメとか、そういうことはなく、日々出会うものを面白く全力でやっていくことだ。人生に無駄はないのだ。
こういう自分になりたいというものはないが、夢はある。全力で伸ばした指先1mm先に夢が存在している。そこには届かないかもしれないけれど、自分は運がいいから、届いてしまうかもしれない。
だから、あきらめずに、謙虚に、続けていこう。
そんな風に理解した。
自分のOSをバージョンアップできそうだ。
- 作者: NHK「仕事学のすすめ」制作班
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