ぐもじんです。毎日暑いですね!
夏休み応援企画として、ちょくちょく読書感想文の記事をアップしたいと思います。
「ルラルさんのだいくしごと (いとうひろしの本)」は2018年読書感想文コンクールの小学校低学年向けの課題図書に指定されている本です。ほぼ絵本です。印象深いところを少し挙げておきます。
思い通りにならなくても焦らないことの大切さ
ルラルさんが屋根に登った後に、屋根にかけていたハシゴが落ちてしまいます。
その後に、驚くべき出来事が起こるのですが、それに対するルラルさんの反応が最高です。
やばい!という出来事に対して、
「えっ?て思った」
それで終わりで、あとはあわてずに、身を任せている。
ルラルさんにとっては、驚くべき出来事というわけではなかったのかもしれません。自分の思い通りにならないのがむしろ当たり前だったのかもしれません。
このゆったりした感覚が、グッと心に入ってきて、日常の慌ただしさやハプニングに対して動じてしまう、自分の懐の浅さみたいなものを浮き彫りにされてしまう。
仕事は丁寧に
ルラルさんは、すごく丁寧に仕事をする感じで描かれている一方で、このゆったりとしたおおらかさを持ち合わせている。
そこにギャップがあるし、おとぎ話のなかの別の世界の話だと感じさせきらないところを微妙に残している。
それがまた魅力的なんだと思います。(大人だからそう感じるのかなぁ)
ちきゅうがのんびりまわるという世界観
ルラルさんが天に身を任せようと切り替えた状態を表現する絵の感じがすごい。
そして、そこにはこんな表現が添えられている。
みんなをのせて、ちきゅうがのんびりまわります。
なんと、地球の回転を意識している!
ただの、ほんわか系絵本に留まらない世界観が散りばめられているのです。
読書感想文のヒント
さて、読書感想文を書くならば、こんな切り口はどうでしょうか?参考に挙げておきます。
- 屋根の上で起こったような、予想外の出来事は、自分にも起こったことがありますか?(思い切り脱線してもいいから、自分の経験を語ってはどうでしょうか)
- 自分の思い通りにならないとき、自分ならどんな反応をしたと思いますか?
- 屋根の上のルラルさんの反応や行動に対して、どう思いますか?
- 自分がそういう反応をすることはできると思いますか?
- 地球が回っていることを感じたことってありますか?
読書感想文のコツやほかの課題図書など、こちらの記事もぜひご覧ください。
グッとくる読書感想文の書き方と2018年課題図書(青少年全国コンクール) - Voyage of Life