Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

新・魔法のコンパス(西野亮廣)の読書ノート

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こんばんは。

今日は最近読んだ西野亮廣さんの本「新・魔法のコンパス (角川文庫)」の話を改めて書きます。

 

夢を実現するにはどうすればいい?

子どもに、夢はなんだ?将来なりたいものは何?などと、ときどき聞いたりするくせに、じゃあ、その夢を実現するためにどうすればよいかというgoodなアドバイスができるわけでもない。


息子は、サッカー選手になりたいという(そう言って欲しいと願ってはいたが、長かったあ)。

これに対しては、「じゃあ、練習がんばろう」「毎日ボール触ろう」「うまい人のプレーを見て学ぼう」「ごはんをちゃんと食べよう」ということをアドバイスするわけだが、これだけたくさんの子供たちが日々サッカーをやってる中で、一歩抜きんでて、久保建英選手のようなスター選手になることのハードルの高さを、日に日に感じているというのが正直な想いである。


姉たちは、もう少し大きくなっているので、世の中がそんなに簡単ではないことをすでに感じつつあるようだ。

「なにか、自分がやりたいことをやって、誰かを幸せにできたりしたらいいよね」というのが、今のボクにできる最高のアドバイスだ。


しかし、やりたいことをやって生きていくためには、強烈なハードルが存在する。

子どもたちとは、そこも含めた話をそろそろしていきたい。

しかし、何をどう伝えたらよいだろうか。


そんなボクにヒントをくれたのが、この西野亮廣さんの「新・魔法のコンパス」である。

やりたいことをやっていくには、お金と人を集める(広告)という課題を乗り越える必要がある。数々の具体的な話に基づきつつ、今回文庫版では普遍性を求めたという内容の中で、特にグッときたポイント、感じたことをメモしておく。

お金について

  • お金を稼ぐというのは、全体としての価値を高めることだ。お金にちゃんと向き合うことは大事なことなのだ。
  • 収入の高さというのは、希少価値で決まる。百万人に一人という存在になるためには、どうすればよいか?そこをちゃんと考えた方がいい。
  • この本にはひとつの答えが示されている。得意分野を3つもって、そのそれぞれの分野で100人に一人の存在になればよい。100人に1人くらいなら、ちゃんと努力すれば、なれるかもしれないよね。本気で子どもにもそう言えそうだ。
  • 収入源を複数持っておくからこそ、思い切ったことができる。しがみつく必要はないからだ。
  • そして、自分がそれぞれの仕事をする目的をはっきりさせよう。この仕事では、お金を稼ぐためにやっていない。たくさんの人に会うためとか、自分の名前を売るためとか。
  • 100人に1人の存在になるまでは、とにかく誰よりも必死で、その仕事をやって、多くのことを吸収するべきだろう。しかし、100人に1人に十分なれたなら、新しい領域をさらに広げるために、いまやってる仕事だけに時間を100%使わない方がよい。やりたいことをやって生きていくというなら、それくらい戦略的にやっていけということなのだ。

広告について

  • 人は相談されたい生き物だ。悩みを共有することだ。
  • 人は確認作業でしか動かない。ネタバレしてもいい。実際に自分で確認したという行為にストーリーとか、人に語れるコトが生まれるから、それを人は求めているということなんじゃないかと思う。
  •  オシャレすぎると入っていけない人が出てくる。少しダサいほうがよいときがある。独りよがりにならないようにしないといけないな。
  • リピートされるかどうかは、期待値をコントロールできるかどうかで決まる。期待させすぎると、満足度と期待値の差が小さくなり、リピートしてくれない。やっぱり人はギャップに弱いんだ。

ファンについて

  • モノも情報もあふれていて、品質や機能や値段で差別化が難しくなっているこの時代に、人を集めるためには、ファンをつかむ必要がある。
  • そのためには、尖った価値観が必要だ。横槍が入りまくるオープンな世界よりもむしろ、鎖国の中で独自路線を突き進んだ方が、江戸時代の浮世絵のように、すばらしいモノが生まれるのではという考えに、目から鱗が落ちた。
  • ファンをつかむには、失敗も含めたストーリーを共有していく必要がある。人間臭さが大事なんだな。

まとめ

最後にある、西野さんからの手紙は、じわっときた(先日の記事のとおり)。

えんとつ町のプペルのストーリーの奥にあるメッセージを思い出した。

そして「夢を追いかける人には責任がある」という考えには、はっとさせられた。

そこまでチャレンジした人だからこそ感じることができたことなのだろう。

突き抜けよう。彼らの希望になれ。

 

気になった方は、ぜひ原文を「ご確認」ください。