ぐもじんです。
最近はあまり漫画を読んでませんが、「宇宙兄弟」は大好きです。
普通の人間であるムッタが、地味でありながらも、地に足ついた考えと行動で、自分の人生を切り開き、世界の人たちやプロジェクトを動かしていく。
そんなストーリーに埋め込まれたリーダーシップのヒント。
これを数々の名シーンとともに抽出した本「宇宙兄弟 「完璧なリーダー」は、もういらない。」を読んで、ぐぐっときたところをまとめておきます。
WANTを大切にしよう
リーダーって、どんな人なのか。
誰かに選ばれた優秀な人でしょう?
そんな風に思ってしまうときもある。
しかし、この本は断言しています。
リーダーとは、単に「リーダーシップを発揮している人のこと」です。
つまり、「私はこうしたいんだけど、あなたはどうしたい?」。
そんな風に自分の意思を発信した瞬間に、誰もがリーダーになるのです。
こうしたいんだというWANTの思考を意識し、WANTで語る。
その瞬間から、誰もがリーダーとなり、自分の人生のハンドルを握ることになる。
ちなみに、人を動かすためのゴールデンサークルというものが、サイモン・シネック氏によって提案されています。人を動かすためには、WHY→HOW→WHATの順番で考えて伝えようというものです。
その一つ目のWHY。
なぜ、これをやるのかを考えるときにもっておかねばならないのが、こうしたいから!というWANTなのです。
こうすべきだからというSHOULDだと、人の心は揺れ動きません。まず、自分の心が動かない。
だから、WANTを大事にしようということなんです。なるほどなぁ。
サイモンシネック氏のTEDはこちらです。
【TED】サイモンシネック 優れたリーダーはどうやって行動を促すか SimonSinek
愚者風リーダーシップでいこう
圧倒的な賢さとカリスマ性で、みんなを引っ張っていくタイプのリーダーシップを賢者風と呼ぶならば、その真逆にあって、みんなと同じ目線に立ち、仕切ることもなく、しかし、じぶんのWANTを発信して、みんなと相談してやっていく。それが愚者風のリーダーシップである。
カリスマリーダーならば、圧倒的な能力で普通の人の2倍をやってしまうかもしれないが、そんなのは難しい。普通の人なら長続きしない。それよりも、みんなが自分がやらねばという思いを持ちつつ(つまり、誰もがリーダー)、いつもの1.1倍ずつ頑張るような、そんな気持ちになった方が強い。
そんな組織がゼロからイチのことを生み出すのには長けているらしい。
そしてなによりまず、賢者的な存在でいることはしんどい。
こんなにやっているのに、みんなはやってくれないとか、評価してくれないとか、そんな気持ちになるのは割りに合わない。
愚者風でいくならば、人の上に立つ必要もない。ただ自分のWANTに従い行動し、人を巻き込み、人に任せ、自分の役割がきたら、そのときに仕事を果たせばいいのだ。
人の心を動かせるシェイカーになれ
あの人、熱いよな。
自分のWANTを発信しながら、そんな風に、誰かの心を揺さ振ることができるのがリーダーである。
上司からこうしろと言われたからやろう。というよりも、そんなふうに心が揺さぶられたかどうかが大事なんだ。
肩の力を抜いて、自然体でいい。
誰かを助けるくらいの感じでいい。
そんななかで、自分の心の中にある熱いもので、どれだけ他人のこころをSHAKEできるか。それが、愚者風のリーダーシップの肝になるのだ。
誰よりも知恵を絞り、誰よりも行動せよ
しかし、言葉だけで人の心を揺さ振ることは、正直難しい。
あの人、本気やな。
そう思わせるためには、行動が必要だ。
本気なのだ。なんとしても結果を出すのだ。
そんなコミットメントを発揮し、それを行動として体現しているからこそ、一言の重みが大きくなる。
なかなかリーダーはしんどいよ。
人生には敵などいない
他人と何かをやろうとしたとき、誰かに何かを伝えなければならない。
そして、嫌われたらどうしよう。失敗して叩かれたらどうしよう。そんな気持ちが出てくることだろう。
しかし、そんな不安に負けてはならない。
まずは人を信頼しよう。
人生には敵などいないと信じよう。
そして、自分にもできることがあるのだと信じよう。
すべてはそこから始まるのだ。
ムッタは言った。
「俺の敵は、だいたい俺です」
アルフレッド・アドラーの「嫌われる勇気」の話も思い出すね。
アドラー「嫌われる勇気」に学ぶ、今すぐに自由と幸せを手に入れる11の考え方 - Voyage of Life
まとめ
今日は、宇宙兄弟から学んだリーダーシップのお話でした。
誰もが何かをやれるんだ。そんな青くさい話を思い出すとともに、リーダーとか言っても、自然体で肩の力を抜いていけばいいんだなと思えました。
誰もがリーダー。がんばろう。