Voyage of Life

3人の子育てパパが日常と読書から学んだコト

オープンな集まりの中で主導権☆リーダーシップをとるための3つの原則

 

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今朝の日経新聞には、これまで温暖化対策に消極的だったアメリカと中国が2020年以降の温暖化対策の新しい枠組み作りに積極的な姿勢を見せることに転換したという記事が載ってました。

温暖化対策、米中が主導権 気候変動サミット :日本経済新聞

 

アメリカと中国は、世界のCO2排出の4割を占めているにもかかわらず、これまでの議定書などでは削減目標を明確に示さず、距離を置いてきましたが、ここにきて積極姿勢を示しはじめたということです。

アメリカは二酸化炭素の発生が比較的少ないシェールガスの生産にめどがついたこと(シェールガスそのものの放出も不安ですが・・)、中国は省エネを進めなければどのみち未来はないことが見えてきたなどが理由のようです。

 

都合がいいなー。やっとですか。という想いはぬぐえませんが、地球にとってはいい方向だと思うので、まあ仕方がありません。

 

この記事でボクが注目したのは、「EU:高い目標示し主導権維持狙う」という記述です。

これを機に、このような対等な立場の人や国が集まったオープンな場の中で、主導権を握るためには何が必要かということを考えてみました。

オープンな場とは、このような国際的な集まりや学校のクラスとか、そういう場です。 

 

☑︎高い自己目標・志を公言する

高い自己目標を掲げる人は、やる気を感じさせます。なんとなく付き合いで参加しているのではなく、目立つ目標を公言できる人は、埋れた存在にはならず、注目されます。
逆に、自分の目標は低かったり、明言しないくせに、他人に頑張れとは言えないし、他人をリードできないのです。
つまり、リーダーたるものは高い志をもって自ら動いて、背中で引っ張ることが求められるということです。
 また、なんだ、オバマ大統領は最後にいい功績を残したかっただけか〜などと、私利私欲が見えてしまうと人はついてこれないでしょう。

☑︎全体の利益に貢献する力を示す

いくら自己目標が高くて、一瞬目立つことができても、全体の利益に対しての貢献度が小さいと思われたら、「あっそう。」で終わってしまいます。

アメリカと中国で40%の排出量を握っているという事実は、かれらの影響力を大きくしています。

これまでは、震災前ですが、いくら日本などが頑張りますと言っても、排出量の割合が大きい米中が乗ってこないならば、せっかく作られた議定書による排出量削減効果は小さいということで、やはり乗ってくる国は少なく、日本が主導権を持つこともありませんでした。

主導権を握るためには、まず問題解決に向けて大きな流れを作り出す力が必要であり、そのためにはアイツが本気ならなんとかなるかもと思わせることが大切になります。

学校のクラスでリーダーになるというケースで言えば、基本的に排出量のシェアの差みたいなものはなく、ある意味同じ土俵にいます。

そういう場合には、クラスを面白くする雰囲気を持っているとか、困ったときにいい提案が出せるとか、みんなの利益につながる力を持っていると認められることが大切です。

 

☑︎信頼される

いくら、力があると思われても、人としての、また、国としての信頼感がなければ、誰もついてこないでしょう。たとえば、次のような信頼を勝ち取っているかどうかです。

  • あいつは約束を守る。逃げない。
  • 変な責任逃れをしない。
  • 仲間を攻撃しない。

主導権といっても、鎖でつないで引っ張るわけではないですから、他人がついてきてくれないといけません。そのためには、信頼を得ておく必要があるのです。

今回の温暖化対策の話でいけば、中国は信頼されているかというところは一つのハードルになると思います。

ロシアが対抗して出てきたとしても、やはりあの国は急に方針が変わったりするので、やはり信頼できない気がします。

逆に、日本はそれなりに信頼を得ている気もするのですが、今は原発も動かせない中で、高い目標も示せず、世界への貢献度も低いかもしれません。

 

まとめ

ということで、今回は、オープンな集まりの中でリーダーになるための3原則について書きました。これらの3つは何か一つ欠けるとゼロに近づきます。つまり、以下のような掛け算になります。

 リーダーシップ = 志 × 貢献力 × 信頼