今日は、久しぶりにドキドキした。
あの家入一真氏が、本当に都知事選に立候補するというのだ。
決断するということ – 日刊ダメ人間 – 家入一真オフィシャルサイト
立候補するかもという匂いをはじめて嗅ぎつけたのは、次のような彼のツイッターを読んだときのことだ。 この率直で素朴な発言がとてもおもしろい。
おいおい!!事前審査締め切り明日じゃん!!間に合わねーじゃん!供託金も無いし!!本籍福岡だし!! → 東京都知事に立候補する方法 http://t.co/9QQqHOKYkC #家入一真は残り24時間で立候補出来るのか
— 家入一真 電凸→08044431800 (@hbkr) 2014, 1月 16
無理だろこれ… | 立候補の仕方をまさかのnanapiで知る《今ここ!》 → 朝一の飛行機で福岡に戸籍謄本を取りに行く → 供託金を集める → 納金 → 17時ギリギリに事前審査提出 #家入一真は残り24時間で立候補出来るのか
— 家入一真 電凸→08044431800 (@hbkr) 2014, 1月 16
こんなノリで、本当に立候補しちゃうのかなあ。
彼の本「もっと自由に働きたい とことん自分に正直に生きろ」には、次のような言葉があることを思い出した。
世間一般の常識がおかしいと思っているなら、合わせなくてもいい。
常識の逆をいったところに、チャンスがある。
・・
やりたいことがあるなら、すぐにでもやればいい。
やりながら考えて動いていけば、何だってできる。
うん。本気かもしれないな。
そういう中で、なんとあの人☆
堀江貴文氏がサポートを発表した。
神キタ━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━!!!!! 確認します “@takapon_jp: 一部なら貸すよ。他にも貸してくれるひといるんじゃ?貸したら違法なら貸さないけど RT @hbkr: 供託金、どこかに落ちてないかなあ。”
— 家入一真 電凸→08044431800 (@hbkr) 2014, 1月 17
そして、彼は決断したわけだ。出馬締切の1日前らしい。
優しい革命。
これは、今までにないキーワードだ。
優しい革命、はじまるよ〜
— 家入一真 電凸→08044431800 (@hbkr) 2014, 1月 22
今日の出馬会見で、彼は次のように語った。
「僕らの公約」みたいなハッシュタグつくって、みんなの意見をどんどんもらって、掲示板とかに掲載していって、それぞれのトピックの中で票が集まったやつを専門家を呼んで聞いてみたりとか。ブラッシュアップしていって、最終的にみんなで政策つくれれば超すごくないですか?
ネット使って民主主義2.0みたいな。ツイッターで意見集めていけば、ここから3つの政策とか言ってるより、よっぽどいいものできると思うんですよ。なんで原発ダメなのかとか、そういう質問あると思うんですよ。風営法、なんで踊っちゃいけないのか、分かる人いないんですよ。そういう小さい質問をどんどん集めていって、政策を作れば超いいものができる。
選挙とか政治とか既存のシステムを、僕はインターネットの人間なのでこういう言い方なんですけど、ハッキングするつもりで。真っ向から闘うのではなく、その中に入って撹乱することで新しい動きをつくることができるんじゃないかと思っていて。戦わない、やさしい革命を起こしたい。
「ぼくらの公約」は日本を変えるきっかけになる!
みんなで政策をつくるというワクワクするコンセプト。
これは本当に日本を変えていく力になるかもしれない。
ただでさえ、高齢化社会で世の中の選挙権のマジョリティは50歳以上に持って行かれている。そういう中で、働く我々は税金や年金を取られ続けている。僕らが年金をもらえる保証もないのに。
そして、少子化対策といって、保育園をつくるためにまた消費税が上げられたりして、結局、子供を育てながら共働きをしなさいという、ハードなくらしを強いられようとしている。
また、現実的な代案もなしに、即原発ゼロという構想には、未来ある我々は簡単には乗っていけない。
これは、ある意味世代間格差への戦いでもある。
家入氏の試みは、このマジョリティを打ち破れるかわからないが、少なくとも、これをきっかけに、若者がもっと、この国の未来や政治を考えることになるのは間違いない。
インターネットによる議論では量より質を見抜くことが大切
よほど、勉強している役人を差し置いて、公約なんて簡単に言えない!と言って、革命的な会見をした「日本維新の会」のことを思い出す。
(日本維新の会の公約会見は革命的だった | Voyage of Life)
思えば、そのあたりから、公約って何?意味あるの?という問題意識が噴火寸前だったのかもしれない。
今回のチャレンジは、その勉強している役人をひっくるめて、国民でインターネットで政策を議論していこうというものだ。
ただ、一つの不安は、インターネットでの発言力や発言量の多い人たちは、世間のほんの一部であるということだ。
原発に関するツイートでは、なんと「1.8%の人間が全ツイートの57%」を占めているらしい(ネット「世論」か「話題」か 少数が生み出すうねり :日本経済新聞)。
そういう中から、数ではなくて本質を吸出し、方向性を決めていくというファシリテート力が試されるだろう。
このあたりは、SNSに長け、経営者としての実績もある家入氏や堀江氏のことだから、そこそこ行けるのではないかと期待する。
茂木健一郎さんも加わるといいな。
明日以降、家入氏は「ぼくらの公約」についてウェブで発表していくらしい。
東京都民ではないが、ボクはとても期待している。
いや、もう、東京都という枠組みさえも関係なくなるのかもしれないが。
さいごに
家入さんのツイッターに、次のようなものがある。
彼の飾らない人柄。
しかし、確かに企業を立ち上げて成功させている実行力。
優しさ。
みんなの力や知恵を引き寄せる力が彼にはある。
ボクは彼に期待している。バランスのよい、希望の持てる「ぼくらの公約」を作ろうよ。
もうみんな疲れることはしなくていいんじゃないかなあ。立ち向かうことも、認められたくて努力することも、かっこつけることも、文句言われながらもやることも、全部疲れる。誰も癒してくれない社会の中で、せめて自分には優しく。自分に優しく、他人にも優しく。優しくするのは疲れないよ。
— 家入一真 電凸→08044431800 (@hbkr) 2014, 1月 14